「AIやIoTについてご相談を頂くことはありません。あなたがおっしゃるほど、まだ需要があるとは思えません。」 「アジャイル開発ですか?うちのお客様で、そんな話はありませんよ。」 「クラウドは話題にはなりますが、具体的なご相談を頂いたことはありません。私どものお客さんは、まだまだ先の話だと思いますよ。」 どうせできないだろうからと、お客様から相手されていないだけのことだと、なぜ気づけないのだろうか。このようなことで大忙しの企業はいくらでもある。その多くが、あまりの依頼の多さに応えきれずに困っている。 足下の工数需要は堅調であり、稼働率も高く、売上や利益を伸ばしている企業は多い。そんなことが、この現実への感度を鈍らせているのかもしれない。 稼働率が上がっている理由を突き詰めてゆけば、その多くは「景気の拡大に伴うシステム需要の増大」が大半を占めているようだ。自らが開拓した「新しい事業や新規の顧客