行列ができるドーナツ店として知られた「クリスピー・クリーム・ドーナツ」が、また“出店”攻勢をかける--。2017年1月に国内1号店の「新宿サザンテラス店」を閉店した際、「あの行列店がなくなるのか」と話題になったクリスピー。今後、日本でどう生き残っていくのか。クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン(東京都渋谷区、KKDJ)の若月貴子社長が、今後の戦略を語った。【岡部恵里】 【看板商品はコレ】クリスピーのイートイン限定メニュー ◇生き残るための閉店 1937年に米国で創業したクリスピー。日本には06年に上陸し、15年までは店舗数を拡大。最大64店舗まで広げたが、一転、大量閉店にかじを切り、現在は関東、東海、関西の3大都市圏を中心に43店舗を展開(17年度末)。14年度から3期連続で最終赤字が続いているのが現状だ。 閉店の理由について、若月氏は「目先の成長よりも20年後、30年後、日本のお客さ