我々研究班は、平成14年08月08日、岐阜県可児市春里の県道122号線に隣接する国有林内の第四紀砂質泥岩層上において、古生代二畳紀に絶滅したとされている無脊椎節足動物三葉虫類の生息を確認し、写真撮影に成功した。 本調査研究報告は、主に、この写真試料から得ることができた情報と実際に覚知体認することができた事項等を総合的に分析し、且、古生物学的方法に基づき、現生三葉虫の学名及びその生態について検討したものである。 また、確認した現生三葉虫は、従来古生物学者等から報告されている古生代カンブリア紀から二畳紀にかけて生息したものとは形状及び生態の点において大きく異なるため、進化型のものであると断定するには疑問が残ることから、新種である可能性についても検討を試みた。その詳細については、下記のとおりである。 1.現生三葉虫発見時の状況等 平成14年08月08日、午前08時頃、我々研究班は、岐阜県可児市春