点(頂点)を線(辺,枝とも呼ぶ)で結んだものをグラフと言い,ある頂点から出ている辺の本数をその頂点の次数と言います。 全ての枝には端点が二つあるので,次数として二回カウントされます。そのため,握手の補題が成り立つのは明らかです。 例えば図のグラフ(図内の数字は頂点番号を表す)において,d1=4, d2=2, d3=1,d4=2, d5=3d_1=4,\:d_2=2,\:d_3=1,\\d_4=2,\:d_5=3d1=4,d2=2,d3=1,d4=2,d5=3 となり,全ての次数の和は枝数 666 の二倍となっています。 握手の補題から以下のようなことも言えます。 主張2:特に,グラフの次数の総和は偶数 主張3:次数が奇数であるような頂点の数は偶数個 いずれも大した主張ではありません,知らなくても簡単に導けます。しかし,数オリの問題やグラフ理論に関する定理の証明ではときどき握手の補