富山湾の冬の味覚として知られるぶりの初競りが、富山県氷見市の漁港で行われました。今シーズンは不漁が続き、漁獲量は例年の10分の1程度にとどまっているということです。 例年、冬に氷見沖で取れるぶりは、脂がのっているとして高値で取り引きされ、漁協は5年前から、ぶりの大きさや形、それに漁獲量を基に「寒ぶり宣言」を出しています。しかし、去年の秋から不漁が続いていて、今シーズンはまだ「寒ぶり宣言」は出されていません。 4日朝、およそ30本のぶりが水揚げされ、仲買人たちが競り落としていました。漁協によりますと、今シーズンの漁獲量は、これまでのところ例年の10分の1程度にとどまり、比較的痩せているぶりが多いということです。 仲買人は「このような不漁の年は珍しい。県外にも売り込んでいきたいので、シーズンが終わる2月から3月ごろまでに大漁になることを期待して待ちたい」と話していました。また、氷見漁協の森本太