大津市で昨年10月、いじめを受けた市立中2年の男子生徒が自殺した問題で、男子生徒が無理強いされていたと全校アンケートで指摘された「自殺の練習」について、滋賀県警は、いじめたとされる同級生3人を強要容疑で立件するのは困難とみていることが、捜査関係者への取材でわかった。 直接目撃した証言が得られなかったという。 全校アンケートでは生徒16人が、誰かから聞いたとして「昼休みに毎日、自殺の練習をさせられていた」「自殺のやり方を練習しておくよう言われていた」などと回答していた。 県警が夏休みに生徒約350人から話を聞いたところ、この3人や、男子生徒以外の生徒が、校舎の窓から体を乗り出す行為をしていたとの目撃情報はあったが、男子生徒が「練習」を強要されているのを見た生徒はいなかったという。