台湾と中国が昨年調印した“サービス貿易協定”。お互いの一層の市場開放に向けられたものだが、台湾の学生は「台湾が中国に支配される」と立法院を占拠。 占拠された際、台湾当局側は「国家発展のため選択肢はない」とコメントしていた。そもそも何故この“サービス貿易協定”が荒れだしたのか。 騒動のきっかけは? 立法院では、協定の発効に向けての審議が行われていた。しかし与党・国民党の議員が時間切れとして一方的に審議を打ち切り強制採決したのが騒動の発端。この審議の時間はわずか3分。民意を無視した強制採決となった。これが引き金となり3月18日に夜に学生達300人が立法院を占拠したのである。立法院が占拠されたのは歴史的にも初。それくらいこの“サービス貿易協定”が脅威だったのだろう。 “サービス貿易協定”とは? もちろんそれだけではなく、“サービス貿易協定”そのものにも問題がある。お互いのサービス貿易の制限を解除