同年2月から3月に行われた第一次代執行時には(野次馬)が現場に押しかけ、それらの者が支援学生らのアジテーションを受けて投石を行うなど機動隊への妨害を行ったことにより、警察の代執行警備は著しい支障を来した。 同年8月末には千葉県警察警備本部が、その教訓から第二次代執行においては支援の反対派活動家らのみならず反対派市民をも代執行現場に近づけない方針を立て、計9000人を動員して団結小屋の外周を検問線(ピケット・ライン)で三重に包囲するという「三重丸作戦」が立案された。この「三重丸作戦」は、沖縄戦において旧日本軍の神風特別攻撃隊対策でアメリカ海軍が採用した作戦からヒントを得たものだという[2][注釈 1]。 しかし、9月13日に開かれた会議で、調整・連絡機能・予算権を持つ警察庁が、地方においてこれだけの期間・規模の警備実施前例がない、東大安田講堂事件以降は新左翼学生集団による大量動員作戦が陰りを