(1)Tilling法による神経ペプチド及びその受容体をコードする遺伝子群のメダカ変異体の作出 Tilling(Targeting Iduced Local Lesions In Genomes)法によって、魚類の社会性行動の制御に関わると予想される神経ペプチド(バソトシン、ゴナドトロピン放出ホルモシ、ソマトスタチン等)とその受容体をコードする遺伝子に変異を持つメダカを8種類以上同定した。これらの変異体の表現型解析を行った結果、終神経GnRH3(ゴナドトロピン放出ホルモン)ニューロン特異的に発現するGnRH3遺伝子の変異体において、メスの性的動機付けに異常が生じることを見出した。またメダカのメスは「見知ったオス」と「見知らぬオス」を識別して、前者を配偶者として選択するが、GnRH3遺伝子の変異体メダカは配偶者選択ができないことを見出した。魚類のGnRHニューロンにはサブタイプが存在し、終神