メスのメダカがオスに恋心を抱くスイッチとなる神経細胞を、東京大学などの研究グループが見つけました。グループは、同じような細胞を人でも探すことで、人が恋に落ちる仕組みの解明につながるのではないかと期待しています。 東京大学などの研究グループは、メダカのメスとオスを仕切りのあるケースに入れて、数時間、「お見合い」させる実験を行いました。 その結果、メスがオスを記憶し、見知らぬオスの場合と比べて、6分の1の10秒程度で、オスの求愛を受け入れるようになることが分かりました。 また、オスを記憶する過程では、脳の中にある特定の神経細胞が「恋心のスイッチ」の役割を果たしていることが分かり、この細胞を人工的にコントロールすることで、メスにオスの求愛を受け入れやすくすることにも成功したということです。 東京大学大学院の竹内秀明助教は「いつか、メダカと同じような神経機構が人でも見つかれば、人が恋に落ちる仕組み
自閉症スペクトラム障害注1)は、表情や声色を活用して相手の気持ちを汲み取ることが難しいといった対人コミュニケーションの障害を主な症状とし、一般人口の100人に1人以上で認められる代表的な発達障害です。この障害の原因は完全には解明されておらず、その治療法も確立されていません。結果として、知能の高い方でもこの障害のために社会生活に困難をきたしている現状にあります。 東京大学 大学院医学系研究科 精神医学分野 准教授 山末 英典は、同研究科 統合生理学分野 特任助教(当時) 渡部 喬光らと共同で、ホルモンの1種であるオキシトシン注2)をスプレーによって鼻から吸入することで、自閉症スペクトラム障害において元来低下していた内側前頭前野注3)と呼ばれる脳の部位の活動が活性化され、それと共に対人コミュニケーションの障害が改善されることを世界で初めて示しました。 今後はこの研究成果をもとに、オキシトシンの
中国中部・湖南(Hunan)省長沙(Changsha)の病院で、シャオ・ウェイ(Xiao Wei)さんのかかと付近に接続された手(2013年12月4日撮影)。(c)AFP 【12月18日 AFP】中国で、事故により切断された男性の手を、1か月間にわたり足に接続させて壊死を防ぎ、再び腕の先に戻す手術が行われた。地元メディアが17日、報じた。 17日の地元紙「瀟湘晨報(Xiaoxiang Morning Herald)」によると、シャオ・ウェイ(Xiao Wei)というニックネームの25歳の男性は先月、中国中部・湖南(Hunan)省常徳(Changde)で仕事中に、工作機械によって右手を切断される事故に遭った。 切断部分の損傷具合があまりにもひどく、すぐに再接合することはできなかったため、同省の州都長沙(Changsha)の病院の外科医らは、足のアキレス腱のすぐ上の部分に接続させ、壊死を防ぎつ
実績ある過去。そして新たな始まりへ。 GEヘルスケア ライフサイエンスはCytiva(サイティバ)となりました。『プレスリリース(英語)はこちらから』 まずは、ちょっとした頭の体操です。 観察された事実1:多量の物質Xが存在する場合、症状Yは重度である 観察された事実2:少量の物質Xしか存在しない場合、症状Yは軽度である 導かれる結論:Xを減らすことで症状Yを軽減することができる さて、この結論は正しいでしょうか? 正しいかもしれませんし、間違っているかもしれませんね。物質Xが症状Yの原因である可能性もありますが、それとは逆に症状Yの結果として生成されたのが物質Xである可能性もありますし、全く別の原因Zがあって、XとYはともにその結果かもしれないのです。 全貌が明らかになっていない系について、得られた相関性だけで解釈してしまうと、間違った結論に達してしまうことがあります。 しかし、それでも
5月16 インターネットをし過ぎた後はデフォルト・ネットワーク・モードを健常に戻すために瞑想せよ インターネット依存は脳のデフォルトの神経回路の接続性(デフォルト・ネットワーク・モードDMN)を乱してしまうという最新の論文があった。今回はDMNに関してのこれまでのレビューを踏まえつつ、インターネット依存では脳内にどのようなDMNの変化が生じているのかということを紹介したい。 現在、ニューロサイエンスは課題遂行時や安静閉眼時に有意に活動している脳の領域と神経回路の接続の状態をfMRIなどによって調べれるようになってきており、近年、人間の脳は一見して何もしていない時でも(安静閉眼時でも)、さかんに活動している脳の領域があり、それらの脳の領域の活動は神経線維によって活動領域同士で情報のやり取りをしており(接続・コネクトされており)、それらの領域や接続設定はデフォルト・モード・ネットワークdefa
海外FX業者を利用する上で、ボーナスは絶対に欠かせません。口座を新規開設するだけでもらえる「口座開設ボーナス」、入金時にもらえる「入金ボーナス」、その他にもキャッシュバックなど、様々なボーナスがもらえます。 受け取ったボーナスはそのまま取引に使え、利益が出た時は出金することも可能です。お得はあっても損はないボーナスなので、海外FX業者を選ぶ際には必ず比較しておきたいところです。 そこでこの記事では、海外FXボーナス(口座開設ボーナス・入金ボーナスキャンペーン)を徹底的に研究した上で、おすすめ比較ランキングにまとめてみました。日本人に人気のFX業者だけでなく、マイナーの海外FX業者や注意点なども詳しく解説していきます。 「海外FXボーナスが豪華な業者をすぐに知りたい」という方向けに、海外FXボーナス選びに役立つカオスマップを作成したのでこちらも併せて参考にしてください。 「どのFX業者で口座
京都大学(京大)は11月1日、神経幹細胞の多分化能と細胞分化制御において、分化運命決定因子が周期的に発現していることが重要であることを発見し、同知見をもとに、マウスの神経幹細胞の増殖と神経細胞への分化を、光照射にて人工的に制御する技術を開発したと発表した。 同成果は、同大 ウイルス研究所教授/物質-細胞統合システム拠点(iCeMS)の影山龍一郎 教授、同 ウイルス研究所の今吉格 特定准教授(白眉センター所属)、磯村彰宏 同研究員らによるオンライン版に掲載された。 神経幹細胞は、自己複製を行うことができ、かつ脳を構成する主要な3種類の細胞(ニューロン、アストロサイト、オリゴデンドロサイト)を生み出す多分化能を持っているが、そうした自己複製と多分化能という異なる2つの能力をどのようなメカニズムで保持しているのか、また、ニューロン、アストロサイト、オリゴデンドロサイトをどうやって選択して分化して
うつ病。ストレス社会の現代、誰もが知っている心の病。 しかし、多くの感染症や、ケガ、慢性疾患などと異なり、うつ病の診断方法は、医師の主観によるもので、「血液中から抑鬱物質が見つかりましたから、うつ病ですね」というものではありません。 別段これでも患者さんには大きなデメリットはないのですが、確証がないということで「所詮は心の問題」「根性不足」といった偏見があるのも事実です。 そこで近年、最後の砦だった精神医学でも、診断や治療に客観的な結果の出る測定機器が用いられるようになってきています。 うつ病の多くは、脳内で明らかに健常者とは違う脳内物質のバランスの崩れや、活性化しないはずの部位が活性化していたりするのですが、その病態を実際に見て、確証が欲しいという声に応えるように、さまざまな機材や試験薬の研究が重ねられています。 実際に数値や画像などで「病気である」という確証が得られることで、病気に対し
てんかん治療が大きく進展? 脳インプラント機器がまもなく製品化か:センシング技術(1/2 ページ) 米メーカーが10年以上かけて開発してきた、てんかん治療向け脳インプラント機器の製品化が間近なようだ。脳波を読み取り、てんかん発作を防ぐためのもので、規制機関の認可がまもなく下りるという。 14年前にNeuroPaceのSteve Archer氏が開発に着手した製品が、市場に投入される日が近づいているようだ。 その製品「RNS」は、脳波からてんかん発作の前兆現象を読み取り、発作を防ぐための治療時期を自発的に割り出すインプラント製品である。RNSは社員90人以下の企業によって開発された。エレクトロニクス、メカニカル、ソフトウェアエンジニアリングを担当する研究開発チームは総勢約30人にすぎないという。 NeuroPaceのマネージャらは、RNSの開発プロジェクトが規制機関の承認を得るまでに長い時間
ウクライナ・キエフ(Kiev)の美術館で行われたパフォーマンスアート作品で横になる女性(2012年9月5日撮影、資料写真)。(c)AFP/SERGEI SUPINSKY 【10月19日 AFP】眠りに入った後の脳は、施設の照明が消えた後に清掃員が廊下の掃除を始めるようなもの──就寝後の脳内に起きる大きな変化により、老廃物が排出され、疾患を防いでいるとする研究論文が17日の米科学誌サイエンス(Science)に発表された。 研究論文は、なぜ人間が人生の約3分の1を寝て過ごすのかという問いに対する新たな答えを提供するもので、また睡眠が認知症や神経疾患などの治療に役立つ可能性についても触れている。 ネズミを使った実験で研究者らは、脳細胞にたまった老廃物がどのようにして脳内血管を通じて循環系から肝臓へと排出されるのかを調べた。これらの老廃物には、蓄積するとアルツハイマー病の発症につながるとされてい
理化学研究所(理研)は10月4日、アルツハイマー病の発症に関与している可能性を示す細胞の自食の機能を発見したと発表した。 同成果は、理研脳科学総合研究センター 神経蛋白制御研究チームのニルソン パー研究員、津吹聡専門職研究員、西道隆臣チームリーダーらによるもの。詳細は、米国の科学雑誌「Cell Reports」に掲載された。 脳機能障害を主症状とする神経変性疾患と知られる「アルツハイマー病」は、現代社会における深刻な病気の1つとなっており、予防法や治療法の確立が求められている。これまでの研究からその主な原因として、脳内で特徴的なアミロイド班を形成することで知られる不要性のアミロイドβペプチド(Aβ)が蓄積、濃度の上昇が考えられている。 また、生物の細胞内には、生命活動を維持するうえで必須の異常・過剰なタンパク質をすみやかに分解・リサイクルする「細胞の自食」という仕組みがあるが、これが欠失す
専門家ゲスト:渡辺恭良さん(理化学研究所 分子イメージング科学研究センター センター長) ゲスト:假屋崎省吾さん(華道家)、宮崎美子さん(女優) 日々の家事による疲れ、人づきあいによる疲れなど私たちは「疲れ」に囲まれて生きています。しかし疲れは放置しておくと糖尿病などの生活習慣病などを引き起こす可能性があり、実は怖いものなのです。一方で「疲れ」は身近な存在にも関わらず今までその「正体」はわかりませんでした。近年、疲れのメカニズムが解き明かされつつあります。「疲れ」を示すタンパク質「FF」が発見されたのを皮切りに、去年1月には生体内で「FF」を打ち消す働きがある「FR」を発見されました。さらに「イミダゾールジペプチド」という物質に「FR」を増やす働きのあることもわかってきました。番組では疲労研究の最前線を取材するとともに、科学的に解明されてきた疲労回復術から疲労に強い体の作り方まで、疲労と
疲労を科学する 過労死という言葉がある。「Ka-ro-shi」は英語の辞書や他言語の辞書にも掲載されている。日本語がそのまま使われるのはこれが日本特異の現象ということだ。先進国であるはずの日本の封建的な奴隷制度とあまり変わらない労働状況を象徴する言葉だという。 厚生労働省のマニュアルによれば、「過労死とは過度な労働負担が誘因となって、高血圧や動脈硬化などの基礎疾患が悪化し、脳血管疾患や虚血性心疾患、急性心不全などを発症し、永久的労働不能または死に至った状態をいう」と定義されている。 私も親戚を過労死でなくした。私自身も疲れで体が動かないこともある。今でも現実的な問題だ。疲労は、身体の異常を知らせる“3大生体アラーム(痛み・発熱・疲労)”の一つであるが、これまでその正体は謎のままであった・・。 この疲労度計を使えば、本人に気づきにくい疲労でも客観的に測定し、過労死を防ぐことができる。いったい
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