なんだか一部では図書館/ホームレス問題というのが話題になっているようですが、 http://d.hatena.ne.jp/rajendra/20080902/p1(図書館はあなたの家ではありません) この問題は、畢竟するところ、自由/強制と排除/包摂をどう考えるかに帰着するように思われます。 現代日本の「リベラル」な人々の一つの典型的な考え方が、憲法学者の笹沼弘志さんの『ホームレスと自立/排除-路上に<幸福を夢見る権利>はあるか』大月書店にみられるものです。笹沼さんは、社会的排除の極限としてのホームレスの幸福を追求する権利を強調します。そこはわたしも同感するところです。しかし、笹沼さんは、それを単なる生存権としてではなく、ある種自由権的にとらえようとします。「路上に幸福を夢見る権利」という副題は、それを象徴的に表しています。 社会的排除としての路上生活。しかし、笹沼さんの攻撃は公園などの公