Wiki的都市は構想可能か? | 江渡浩一郎+柄沢祐輔 聞き手 Can We Envisage the City as a Wiki? | Koichiro Eto, Yuusuke Karasawa WikiとWikipedia 柄沢祐輔──江渡さんは現在Wikiを研究されており、その成果を昨年書かれた論文「なぜそんなにもWikiは重要なのか」(『Mobile Society Review 未来心理』七号、モバイル社会研究所、二〇〇六)にまとめられています。そこでは、今日Wikipediaとして広く利用されているWikiのルーツがクリストファー・アレグザンダーのパタン・ランゲージにあることが指摘されています。もともと建築・都市論として構想された思想が、情報処理の世界で大きな支持を得ていく過程に迫ったドキュメントは極めてスリリングでしたが、そもそも江渡さんはなぜWikiに興味を持たれたので