夢つなぐ三陸鉄道=南北リアス線連結へ、脱復興模索-東日本大震災7年 岩手県の太平洋岸を走る三陸鉄道北リアス線の列車=1月28日、同県普代村 東日本大震災による津波で大きな痛手を受け、復興への前向きな姿がNHK朝の連続ドラマ「あまちゃん」の題材にもなった岩手県の三陸鉄道が、大きな転機を迎えている。太平洋岸を走る北リアス線(久慈-宮古)と南リアス線(釜石-盛)が2014年4月に完全復旧したのに続き、来年3月には両線を結ぶJR山田線の宮古-釜石間も8年ぶりに開通、JR東日本から三陸鉄道に運営が移管されるためだ。 長らく分断されていた南北の路線が一本につながることに関係者の期待は膨らむが、沿線の人口減少などで同社の経営は厳しい状況が続く。地域再生へのさまざまな思いを乗せ、復興を象徴する列車は走り続ける。 ◇利用者、開業時の2割 岩手県や沿線市町村が出資する第三セクターの三陸鉄道は、旧国鉄の赤字ロー