筆者は、パワハラによる短期離職を経験しました。しかし、以前の記事でも触れたことがありますが、新卒一括採用主義の日本では、短期離職した人は“キズもの”扱い。いくら大卒でも、職歴がなければ就活市場で圧倒的に不利になります。その結果、転職活動では惨敗に次ぐ惨敗。就活市場という荒海を漂流し続けたのでした。今、転職活動などで悩んでいらっしゃる方がいたら、何十社も書類選考で落ち、ズタボロだった筆者を見て安心して! 一人じゃないですよ! と言いたいです。 そんな筆者に刺さったのが、下村英雄さんの『社会正義のキャリア支援:個人の支援から個を取り巻く社会に広がる支援へ』(図書文化社)という一冊。下村さんは労働政策研究・研修機構副統括研究員、日本キャリア教育学会前会長 などの肩書を持つ、いわばキャリア支援の専門家であり、キャリア支援者の指導を行う“先生”です。 本書は、キャリア支援を行う人の「教科書」としての