デトロイト市がついにチャプター9、破産法申請をおこなったらしい。 米国の地方自治体の破綻としては、 ここまでで最大だったアラバマ州ジェファーソン郡の負債総額 42億ドルを大幅に上回る、180-200億ドル規模になると予想されている。 驚きを持って伝えられたのは、破綻そのものよりも ミシガン州政府が支援に乗り出さなかった事のようだが、 デトロイト市がミシガンの人口の7%を占めるで最大の都市で あることを考えれば「踏み倒すのなら今!」との判断が為されることは、 むしろ必然であったようにも思われる。 デトロイトと言えば米国3大自動車会社の本拠地であり、 日本の自動車メーカーの躍進とともに廃れていった都市という印象が強いが、 財政破綻の直接の原因は自動車会社の不振というより、人口流出による税収の減少と、 それに伴う市職員退職者に対する福利厚生負担の相対的増大である。 1950年に185万人を数えた