京都府は10日、府政の課題について平成26年度の予算措置などを国に求める30項目の「政策提案」の概要を発表した。リニア中央新幹線の京都への誘致を巡り、「京都駅ルート」を初めて明記するなどした。11日、山田啓二知事が各省庁を訪れて要望活動を行う。 府は年2回、国に対し政策提案を行っている。今回は、リニア中央新幹線の「京都駅ルート」を初めて明示して提案するほか、国内外の文化財を京都に集めて修復などを行う「日本文化財保存修復国際センター構想」の実現、京都に皇室の一部移転を求める「双京構想」の実現などを盛り込んだ。 原発事故時の広域避難については、要援護者への対応の方針や、避難時の交通規制のあり方などについて、国が方針を明示し主体的にかかわるよう求めた。