ここで言う「Web標準のバックエンドアプリ」とはCloudflare Workers、Deno、BunなどのWeb標準をサポートするランタイム上で動くWebアプリです。もしくは、Node.jsでもWeb標準のAPIをサポートしているので、これから紹介するアプリとテストコード自体はNode.js上も動きます。 これらのテストを書く、実行するのは実にシンプルで、拍子抜けしてしまうほどです。ですが、現在、20,000行あるHonoのテストコードは、これらのやり方と全く同じ方法を取っています。注目すべき点は、実際のサーバーを立ち上げることがなく、抽象化されたリクエストとレスポンスのやり取りを試験するだけで、品質が保たれる点です。Honoのテストでは、ランタイムによっては一部実サーバーを立ち上げますが、コアの20,000行ではサーバーを立ち上げていません。この抽象化はPythonのWSGI、Ruby