貯水量が例年の2割にとどまり、貯水率22%の矢木沢ダム。水位は例年より約21メートル低いという=群馬県みなかみ町藤原で2016年6月6日撮影、独立行政法人水資源機構沼田総合管理事務所提供 首都圏1都5県の水源となっている利根川上流8ダムの貯水率が5割を切り、この時期の貯水量としては8ダム体制となった1992年以来、最も少なくなっている。4月は例年より早く解けた雪の流入もあり平年並みの貯水量を維持していたが、雪解け水がなくなった5月は少雨だったため、貯水量が日増しに減少。5日に梅雨入りしたが、今後の降水量次第で渇水も懸念され、国土交通省は節水を呼びかけている。 群馬県北部に位置する利根川本流の五つのダム(矢木沢ダム、奈良俣ダム、藤原ダム、相俣ダム、薗原ダム)と支流の下久保ダム、草木ダム、渡良瀬貯水池を合わせた合計貯水量は7日午前0時現在、2億2562万立方メートルで、貯水率は49%。1992