社会 政府 前例作り回避か 「逃げ得」の可能性も2010年1月5日 読谷村ひき逃げ死亡事件で4日、県警は在沖米陸軍トリイ通信施設の特殊部隊所属の2等軍曹クライド・ガン容疑者(27)を自動車運転過失致死容疑で米軍側に犯罪通報、那覇地検に書類送検し、長期化していた捜査がようやく動き出した。だが同容疑者は、今後も供述拒否の意向を示しており、県警が目指すひき逃げ(道交法違反)容疑での立件は困難を極め「逃げ得」(捜査関係者)になる可能性も出てきた。今回、県警が起訴前の身柄引き渡しを求めなかった背景に上級官庁の意向を示唆する捜査関係者の声もあり、政府が米側に引き渡しを拒否される「前例づくりを避けた」との見方もある。 ■上級官庁の意向? 捜査関係者によると、米軍人絡みの公務外の犯罪で身柄引き渡しを求めない前提となるのが「日本側の要請通り事情聴取できること」。今回はその前提が崩れたにもかかわらず、日本