【北京=坂尻顕吾、ニューヨーク=松下佳世】中国外務省の姜瑜副報道局長は7日の定例会見で、北朝鮮のミサイル発射が06年10月の国連安全保障理事会決議に違反するかどうかとの質問に「ロケットとミサイルの技術には同じところもあるが違いもある。各国には宇宙空間を平和利用する権利があり、安保理は慎重に対応すべきだ」と述べ、日米が唱える新たな決議採択には否定的な見方を示した。 姜副局長は会見で「人工衛星の発射と、ミサイル試射および核実験は、それぞれ性質が違う」とも指摘。中国政府として「衛星を積んだロケット」だとする北朝鮮の主張に配慮する姿勢を改めて示し、衛星でもミサイルでも発射自体が決議違反だとして新たな決議の採択を求める日米などの主張に異を唱えた。 ミサイル発射問題をめぐっては、安保理常任理事国と日本がニューヨークで6日午後(日本時間7日午前)から開いた2回目の非公式協議も、物別れに終わった。7日