8割が労組をダサいと思わない--。労働問題を研究する民間のシンクタンク「労働運動総合研究所」が大学生、短大生1200人余りを対象に労働組合に対する意識調査をしたところ、こんな結果が出た。労組の組織率は2割を切り、長期低落傾向が続くが、一方には働く若年者の2人に1人が不安定な非正規雇用という現状があり、労組に関する若者の意識に変化が出始めているらしい。 調査は全国8大学で、今年1~2月に大学1~4年生を、4月に新入生を対象に実施、1203人から回答を得た。 労組の認知度は「知っている」が約25%で、「聞いたことはある」(66.9%)、「知らない」(7%)と続いた。昨年末から派遣労働者の解雇問題がクローズアップされたことから、「報道を通じて知った」とする学生が多かった。 労組のイメージについて「ダサいと思うか」と聞くと、「思わない」(61.3%)、「あまり思わない」(17.2%)が計78.5%