JR貨物が貨物専用のJR敦賀港線(敦賀港駅―敦賀駅間2.7キロ)を早ければ来年3月中旬に運行停止する方針を固め、敦賀市や市内の港湾関連企業などに説明を始めたことが11日、分かった。明治後期以降、敦賀港駅は欧亜国際連絡列車の基地として世界の公道を担った貴重な場所。運行停止になれば事実上の“廃線”となり、約120年の歴史に終止符を打つことになる。 説明を受けた企業関係者らによると、JR貨物は先週、運行停止の方針を固めた。12月中に決める来年3月のダイヤ改正に合わせ、停止する予定。現在運んでいる荷物は、福井市の南福井駅で積み降ろしし、敦賀港駅までトラック輸送する。レールは撤去しないという。 運行停止の理由については、コスト削減や、一部をトラック輸送にすることでの時間短縮など顧客へのサービス向上などとした。列車が入らない「オフレールステーション」は、全国で34駅ある。 敦賀港駅は1882年に