Author:Miyaoka Hitoshi, MD., PhD. 北里大学医学部精神科 ★北里大学医学部精神科HP http://kitasato-psychiatry.juno.bindsite.jp/ ■宮岡等のブログ http://miyaokakitasato.blog.fc2.com/ ■日経メディカル 連載:宮岡等の「精神科医のひとりごと」 http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/series/miyaoka/ ■Medical Tribune:"Doctor's Eye" https://medical-tribune.co.jp/rensai/2017/1019511159/ 最新記事 公的委員会の委員選任方法は何とかならないんだろうか? (11/12) 「成人になってから神経発達症が疑われる事例-診断と対応-」(案内) (11
日本精神神経学会は12日、心と体の性別が一致しない性同一性障害(GID)に苦しむ人が受けるホルモン療法の開始年齢を、これまでの18歳以上から条件付きで15歳以上に引き下げることを決めた。体の性別に対する深刻な違和感から低年齢で自殺未遂を起こしたり、不登校になるケースが少なくないことに配慮した。 GIDの治療は、第1段階が精神科での診断とサポート、第2段階が内科的なホルモン療法と乳房切除、第3段階が性器の外科手術と進む。ホルモン療法では、女性が男性ホルモン剤を使うと筋肉量が増えて体毛が濃くなり、声は低くなる。男性が女性ホルモン剤を使うと、体脂肪が増えて乳房も膨らむ。 ホルモン療法による体の変化は治療を中止しても後戻りできない部分も多く、18歳未満で始める場合は、2年以上にわたって医療チームの観察を受けていることなどを条件にした。また、思春期の体の変化を一時的に止める抗ホルモン剤の使用は、これ
某大学から依頼されて新入生用の人権パンフレットの原稿を書きました。そのうちの一部をこちらにも置いておきます。 ————————————— 放置される子どもたち──日系ブラジル人の教育問題── 現在、日本に住む外国籍の住民はおよそ200万人、これは全人口の約1.5%にあたります。もっとも多いのが中国人で67万人、ついで(在日コリアンを含む)韓国・朝鮮籍の人びとが55万人。3番目に多いのが、知らないと意外に思うかもしれませんが、ブラジル人で、21万人です。リーマンショック以降の製造業不況や東日本大震災の影響などで、ブラジル人は若干その数を減らしていますが、日本経済の長引く低迷にもかかわらず、中国人を中心として、日本社会に暮らす外国人たちは着実にその数を増やしています。日本はすでに「多民族・多文化国家」になりつつあるのです。 大阪には非常に多くの在日コリアンの方々も暮らしていますが、ここでお話す
警察官に取り押さえられた直後に知的障害者の安永健太さん(当時25歳)が死亡した問題を巡る審判。福岡高裁は10日、特別公務員暴行陵虐致傷罪に問われた県警巡査長の松雪大地被告(31)に対し、1審・佐賀地裁に続いて無罪を言い渡した。判決後、安永さんの父、孝行さん(50)は落胆や不満の表情を見せ、検察官役の指定弁護士は上告を検討する考えを明らかにした。一方、県警側は、主張が認められたため、判決を冷静に受け止めた。 ◆――遺族 福岡高裁の法廷で孝行さんは時折、目をつぶったり、上を向いたりして、約1時間半の判決文朗読に耳を傾けた。閉廷後、孝行さんは約20人の支援者を前に、「少しでも地裁の判決が変わればと期待していたが、がっかりした。判決を聞き、警察官に取り押さえられて死亡する事件は今後もなくならないだろうと思った」と感想を語った。 続く記者会見では、「警察官の取り押さえ行為によって、(息子が)死亡した
知的障害者の安永健太さん(当時25)が複数の警察官に取り押さえられた直後に死亡した問題を巡る付審判で、10日の福岡高裁判決は、県警の巡査長、松雪大地被告(31)による殴打を改めて否定した。被告らによる取り押さえは「保護にあたらないとはいえない」とも判断。民事裁判でも警官の違法行為を訴える遺族には厳しい判決となった。 高裁判決は佐賀地裁の無罪判決を支持し、被告が健太さんを殴ったという目撃証言の信用性を否定。検察官役の指定弁護士の控訴を棄却した。 松雪被告は弁護人を通じ「警察官として正当な職務遂行をしたものであって、何も恥じるところはなく、今回の控訴審判決においても主張が認められた」とコメント。県警の黒田弘首席監察官は「当方の主張が認められたものであると考えている」と談話を出した。 一方、検察官役の本多俊之弁護士は記者会見で「上告の条件である重大な事実誤認があったと言えるか、判決を分析検
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