静岡県の県道上にいた知的障害者施設の入所者を避けて転倒したバイクの事故で息子が死亡したのは、施設の管理者の監督が不十分だったからだとして、静岡市葵区の両親が管理者の市厚生事業協会に約5300万円の損害賠償を求めた訴訟で、静岡地裁(大久保正道裁判長)は27日、「入所者を監督し、夜間外出を回避すべきだった」などとして、協会に約2860万円の支払いを命じる判決を言い渡した。 判決によると、原告の息子は19歳だった2012年4月7日、静岡市葵区の県道でバイクを運転し、入所者を避けて転倒、対向車線の乗用車に衝突して死亡した。入所者に責任能力は認められないが、入所者の親族と契約して監督を引き受けていた協会は事故の責任を負うとされた。 協会側は「知的障害者の行動を統制するのは困難で限界がある」と主張したが、大久保裁判長は「協会は専門機関で、合理的な措置が期待される」と退けた。協会の津田望事務局長は「判決
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