山口県下関市の知的障害者の福祉施設で職員が利用者を虐待していた疑いがあるとして、下関市は4日、施設の立ち入り調査を行いましたが、そのきっかけとなった映像が入ったDVDの一部を、市の担当者がおよそ1年前に見ていたことが、関係者への取材で分かりました。このとき市は、明らかな虐待はないとして、立ち入り調査などの対応をとっていませんでした。 取材に対し、「大藤園」の木谷義孝理事長は、4日、虐待の事実を認めたうえで、「虐待を行った職員は懲戒解雇する予定で、深くおわびします」と話しました。 この問題を巡り、下関市は去年4月、匿名の情報を受けて、聞き取り調査などを行いましたが、虐待の事実は確認できず、職員研修を促すなどの指導をしたと説明しています。しかし、今回の立ち入り調査のきっかけになった映像が入ったDVDの一部を、市の担当者が去年7月までに見ていたことが、関係者への取材で分かりました。 このとき市は