厚生労働省は20日、「医師の働き方改革に関する検討会」に対し、初期研修医や専攻医の時間外労働の水準案を示した。地域医療確保のための暫定特例水準として検討中の上限「年1860時間」と同じ水準を適用することを視野に入れている。一般の勤務医の上限の「年960時間」を大幅に上回ることも見込まれるため、連続勤務時間は15時間に制限し、勤務医の追加的健康確保措置よりも充実させたい考えだ。【新井哉】 厚労省の案では、臨床研修病院ごとの臨床研修プログラムや各学会・日本専門医機構が認定する専門研修プログラムで、時間外労働の直近の実績を参考にした「想定最大時間数」を明示する。「年960時間」の上限を超える医療機関につい...