DV被害者が「逃げる」だけでなく、加害者に「変わってもらう」という選択肢を。加害者更生プログラムを行う「ステップ」 身近な人を大切にするって、どうしてこんなに難しいのだろう。 頭では「やさしくありたい」と思っているのに、いざその関係性のベールのなかに入ると、噛み合わず分かり合えない「もやもや」が次第にかさを増していく。 それでつい口に出してしまうのだ。相手が傷つくと分かっている言葉をわざわざ選んで。 けれども、冷静になって気付く。私があのときしがみついていた、自分の思い通りにしたいという「願望」は、相手との関係性を上回るほど大事なものだったのだろうかと。どうして怒る代わりに、その裏にある「悲しい」「寂しい」という気持ちを素直に伝えられなかったのだろうかと。 イライラしちゃダメだ、もっと大人にならなければ。心の中で唱えてみるものの、ベールのなかに入るとやっぱり上手くいかない。生まれ持った性格
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