北海道南幌町で10月、母親(当時47)と祖母(同71)を殺害したとして高校2年生の三女(17)が逮捕された事件で、同級生らが4日、三女の処遇に配慮を求める嘆願書と約1万人分の署名を札幌地検に提出した。 三女の同級生や保護者らでつくる「将来ある少女に適切な裁判を望む地域住民の会」が10月10日、同町内で街頭活動を始めた。今月3日までにインターネット署名約800人分を含む1万534人分が集まったという。 同会代表の女性(41)は提出後、報道陣に「彼女はしつけの域を超えた虐待を受けた可能性がある。刑事裁判ではなく、家庭裁判所で審理してほしい。今後も署名活動を続けていく」と話した。応対した地検の担当者は「趣旨は理解しました」と述べたという。 三女は9月30日深夜から10月1日未明にかけ、自宅で2人を刃物で切りつけるなどして殺害した疑いで逮捕された。地検は刑事責任能力の有無を調べるため、12月24日
ツイート 佐世保高一同級生殺害事件に関する長崎県の調査・検証のなかで、児童相談所の信用が問われる事態になった。10月29日の長崎県議会文教厚生委員会で報告された同事件に関する調査報告のなかで、佐世保こども・女性・障害者支援センター(児童相談所)の職場で、幹部職員から、「相談を受けるな」といった発言が日常的に発せられていたという実態が明らかになった。 今回、問題になったのは、逮捕された少女を事件前に診察した精神科医に対する児童相談所の対応だ。精神科医は6月10日、「このまま放置すれば誰かを殺すのではないかと心配している。本児の行動に網をかけるという意味で要対協(要保護児童地域対策協議会 ※)で支援することができないか」などと電話で相談した。受けた職員は、「要対協で支援するケースとは思えない」「医療が優先するケースではないか」などと助言。「関係機関からの問い合わせ」として電話口頭受理で事務処理
佐世保事件とは2014年7月26日、長崎県佐世保市で発生した、女子高校生が同級生を殺害し、首を切断するなどした事件である。 ジョーカーとは2012年7月20日、米国コロラド州で発生した、映画館での銃乱射事件である。12人が死亡した。犯人(ジェームズ・ホームズ、24歳男性)は、自分は映画「バットマン」に登場する悪役のジョーカーであると語った。 タラソフ原則とは、この二つの事件を結ぶキーワードである。これについては本文中で説明する。 1 佐世保事件の1ヶ月と少し前の6月10日、この事件の被疑者を診察した精神科医が、県に対し「この女子高校生は人を殺しかねない」と電話で通報したことが報道されている。 大事件が発生したとき、それは未然に防げなかったのか? という議論が巻き起こるのは当然かつ健全である。だから事前にサインがあったとか、通報があったとかいうことが、事後になって話題にされるのもまた当然かつ
長崎県佐世保市の同級生殺害事件の殺人容疑で逮捕された少女(16)=鑑定留置中=について、診察した精神科医が事件前、「人を殺しかねない」と県佐世保こども・女性・障害者支援センター(児童相談所)に電話した際、センターの幹部職員が「病院からの丸投げは放っておけ」という趣旨の発言をしていたことが関係者への取材でわかった。この幹部職員は事件後、部下へのパワーハラスメントで処分も受けていた。 県の調査によると、精神科医から児童相談所に電話で相談があったのは事件の約1カ月半前の6月10日。少女については匿名だったが、精神科医は自分の氏名は名乗った。 関係者によると、幹部職員は自治体や病院などの外部機関からの相談を受ける部署に所属。電話を受けた10日は不在で、電話内容は翌日に報告を受けた。その際、「病院からの丸投げを受ける必要はない」との趣旨の発言をしたという。 電話の内容は幹部職員の上司にあたる所長にも
長崎県佐世保市で県立高校1年の女子生徒(15)が殺害された事件で、少年事件の専門家らが14日、家裁での手続きをめぐり、殺人の疑いで逮捕された同級生の少女(16)の家庭環境などを「徹底的に調査し、安易に検察官送致(逆送)を選ぶべきでない」とする要望書を最高裁に提出した。 要望したのは、神戸連続児童殺傷事件を担当した元家裁判事の井垣康弘弁護士(74)や家裁を描いた漫画「家栽(かさい)の人」原作者の毛利甚八さん(56)ら「少年問題ネットワーク」のメンバー。 同級生の少女は精神鑑定のため、3カ月間の鑑定留置中。要望書は、今回のような重大な少年事件では、家庭環境や事件までの心の変化などを家裁の調査官が十分調べ、分析すること▽その上で安易に逆送せず、少年院に送致して時間をかけて自分の過去や事件を見つめさせ、立ち直りを促すこと――などを求めた。 少女は鑑定後に家裁に送致され、調査官が調べる。その後の少年
7月26日に長崎県佐世保市のマンションに一人住む15歳の女子高校生が友人で同じく15歳で高校一年生の女子高生を殺害した事件は、日本全体に衝撃を与えた。大事件であったと言っていい。日本のブログとして少し雑感を留めておきたい。 私は基本的に、こうした非組織的な殺人事件については関心をもたないようにしている。今回も、NHK7時のニュースで初報道があったときも、概要を聞いてから、さっと飛ばした。私は基本的に国内ニュースはNHK7時のニュースしか見ないし、また見るときはいったん録画して見るので、関心のないニュースは飛ばしている。 この事件に関心がないわけではない。関心をもたないようにしているというだけである。当然だが、15歳の少女が15歳の少女を殺害したというニュース自体には、ある種、衝撃を受けた。 そして場所が佐世保であることから、2004年6月に同市で発生した長崎県佐世保市女子児童殺害事件のこと
2階奥の部屋でラーメン店の男性店員(25)の遺体が見つかったマンション。被害者も19歳の容疑者も児童養護施設の出身だった。殺人容疑で再逮捕された19歳の少年は殺害について語りはじめているという=10月15日、京都市北区 「公園のベンチで寝たことあるか? 俺は極貧生活や」 逮捕された19歳の少年は、取調官にいきなりそう食ってかかったという。10月14日、京都市北区のワンルームマンションで、住人のラーメン店店員、松竹順さん(25)が殺害されているのが見つかった。強盗殺人容疑などで再逮捕、家裁送致されたのは、松竹さんが卒業した児童養護施設の後輩で住所不定、無職のこの少年だった。全面否認から殺人容疑を認め始めた少年。強盗目的については否認しており、真相はなお明らかにはなっていない。施設の後輩たちをいつも気にかけ、なにかと面倒を見ていたという被害者。今回の殺人事件は、施設の卒業生たちが抱える自立の難
◇5度目判決、揺れる判断 山口県光市の母子殺害事件に対する20日の最高裁判決は、事件当時18歳30日だった加害者の年齢を巡り最後まで議論しつつ、結果の重大性を重視して極刑を選択した。5度にわたって争われた裁判は、死刑選択の基準が不明確な中で模索を続ける司法の現状を浮き彫りにしたともいえる。裁判員裁判が始まり、国民が死刑判断に関与する時代に言い渡された今回の判決は、死刑基準を巡る議論を改めて呼びそうだ。【石川淳一】 判決では1人が反対意見、1人が補足意見を述べた。5度目の判決でも「事件当時の年齢」で激論が交わされたことがうかがえる。 1、2審は殺害まで計画していなかったことや更生可能性を考慮し無期懲役。これを第1次上告審判決が「特に酌量すべき事情がない限り死刑を選択するほかない」と審理を差し戻し、差し戻し控訴審が死刑とした。 弁護士出身の宮川光治裁判官は「精神的成熟度が18歳を相当下回ってい
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