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ブックマーク / globe.asahi.com (132)

  • イスラエル入植者とパレスチナ人が共同経営する中東料理店 憎しみが共感に変わるまで:朝日新聞GLOBE+

    kanaan(カナーン)の厨房に立つイスラエル人のオズ・ベンダビドさん(左)と、パレスチナ人のジャリール・ダビトさん=Kanaan提供 共同経営者はイスラエル人とパレスチナ人 ドイツの首都ベルリン中心部を走る環状線リングバーン。東京でいえば山手線だ。そのリングバーンの右肩のあたりに位置するプレンツラオアーベルク駅から徒歩10分ほどのところにあるのが、中東料理レストラン「Kanaan(カナーン)」だ。この時点でお気づきの方もいるかもしれないが、名前は聖書に登場する歴史的な中東の呼び方「カナンの地」に由来する。 kanaan(カナーン)の看板には「モダン・パレスチナ&イスラエル・キッチン」の表示=筆者撮影 このレストランを経営するのは2人の中東出身者。イスラエル人のオズ・ベンダビドさんと、パレスチナ人のジャリール・ダビトさんだ。2人は互いにベルリンでレストランを立ち上げようと模索する中でたまた

    イスラエル入植者とパレスチナ人が共同経営する中東料理店 憎しみが共感に変わるまで:朝日新聞GLOBE+
  • 「政治とカネ」の切っても切れない関係 日本と同じ道をたどったイタリアの現在は?:朝日新聞GLOBE+

    ローマ市第1区のロレンツォ・パルエッロ区議会議員と彼のスタッフ=2024年2月25日、イタリア・ローマ、秋山訓子撮影 日で「政治とカネ」が連日国会で取り上げられていた2月下旬、イタリアを訪れた。かつてこの問題への対応で日と似たような道をたどったからだ。 「政治活動にかかるカネの規制を強化する必要がある。まず透明化を進めること。それから献金の受け皿となる財団を規制し、企業のロビー活動もルールを作るべきです」 料品店を改装した事務所で会ったローマ市第1区の区議会議員、ロレンツォ・パルエッロさんは、そう熱っぽく語った。 パルエッロさんは2年前、28歳で初当選した。彼が改革したいと思っているテーマの一つが、「政治とカネ」だ。「選挙の立候補者と政党が受け取った資金の報告書を電子データ登録すべきだ」「政治資金の監視機関強化を」。4月半ばにローマ市内で、政治資金をより透明化し規制するためのイベント

    「政治とカネ」の切っても切れない関係 日本と同じ道をたどったイタリアの現在は?:朝日新聞GLOBE+
  • イスラエル・パレスチナ問題 ユダヤ系もパレスチナ系も共生するニューヨークの分断:朝日新聞GLOBE+

    ブルックリンの大通りでパレスチナ支持を掲げ戦闘停止を求めてデモ行進する人々=2023年10月28日、ニューヨーク、ロイター

    イスラエル・パレスチナ問題 ユダヤ系もパレスチナ系も共生するニューヨークの分断:朝日新聞GLOBE+
  • ドラマ「VIVANT」見た別班員が「ありえねー」その理由とは 非公然組織ゆえの悲哀:朝日新聞GLOBE+

    話を聞かせてくれた人物は、ドラマの放送開始後、現役の別班員たちに感想を聞いたという。皆、一様に面はゆい表情で、「こんなシーンあるあるじゃなくて、ありえねー、ですよねえ」と言いながら、楽しそうにおしゃべりしていたという。 ドラマのどんな場面が「ありえねー」なのか。 別班員の質からずれた描写が多いのだという。別班は非公然組織であるため、自衛官の身分は維持しつつも、所属は「陸上幕僚監部付き」になる。政府が答弁書で「ない」と答えたのも、「陸上幕僚監部運用支援・情報部別班」という組織はそもそもないからだ。 別班員は自衛隊の組織から切り離され、身分を偽装しての活動を求められる。当然、その第一歩は「自衛官の匂い」を消すところから始まる。 ドラマでは、堺雅人が演じる乃木たちが拳を握って腰に添えた「無帽の敬礼」を行い、時刻の「12時30分」を「ヒトフタサンマル」と表現している。「あれじゃあ、自衛官だと丸わ

    ドラマ「VIVANT」見た別班員が「ありえねー」その理由とは 非公然組織ゆえの悲哀:朝日新聞GLOBE+
  • ザ・リンダ・リンダズ 女性嫌悪も人種差別も「そこにあるから」気負いなくパンクする:朝日新聞GLOBE+

    じゃれあいながらインタビューに応じる、ザ・リンダ・リンダズのメンバー・左から、ベラ・サラザール、ミラ・デラガーザ、エロイーズ・ウォン、ルシア・デラガーザ。ルシアとミラは姉妹、エロイーズはいとこ。ベラはみんなの親友=2022年11月、米ロサンゼルス、定塚遼撮影

    ザ・リンダ・リンダズ 女性嫌悪も人種差別も「そこにあるから」気負いなくパンクする:朝日新聞GLOBE+
  • ジャニーズ事務所のメディアコントロール手法 「沈黙の螺旋」は破られるのか:朝日新聞GLOBE+

    間接的に疑惑認めた、民事訴訟でのジャニー喜多川氏の証言 まず、簡単に番組内容とジャニー氏の性的虐待問題について整理しておこう(内容は国版を参照している)。 この一件を追うのは、モビーン・アザー記者だ。ミュージシャンのプリンスを追った評伝『プリンス 1958-2016』 (2016年)や、イギリスのムスリムが共同生活をするリアリティ番組”Muslims Like Us”(2017年)でイギリスアカデミー賞を受賞した実績がある。 冒頭、アザー氏が向かったのは文藝春秋社だった。1999年から翌年にかけて、『週刊文春』はジャーナリストの中村竜太郎氏を中心に、ジャニー喜多川氏の性的虐待疑惑を連載した。一般にこの問題が広まったのもこの記事の影響が大きいだろう。 だが、この連載が続いていた最中の1999年11月、ジャニー喜多川氏とジャニーズ事務所は文藝春秋側を相手に名誉毀損で民事訴訟を起こす。2002

    ジャニーズ事務所のメディアコントロール手法 「沈黙の螺旋」は破られるのか:朝日新聞GLOBE+
  • NFLの配信契約は1兆円超え アメリカのビックテック企業が起こす「第3の波」:朝日新聞GLOBE+

    7年間で140億ドル超 アマゾン、グーグル、アップルで争奪戦 2クオーターの序盤、残り1ヤードから、勝ち越しのタッチダウン! スタジアムは大きな歓声に包まれた─―。 昨年末、クリスマス前のアメリカ、サンフランシスコ。ダウンタウンにあるパブで、客たちがビールを片手に、アメリカンフットボールのNFLを中継する大型画面に見入っている。 NFLで、木曜日に1試合だけ行われるサーズデー・ナイト・フットボール(TNF)。この日のジャクソンビル・ジャガーズとニューヨーク・ジェッツの対戦映像は、インターネット経由で流されている。2021年までは地上波のテレビなどでも放送されていたが、今シーズンから、アマゾンプライムビデオが独占でライブ配信している。 人気のパブの画面では、アマゾンがネット配信するNFLの中継を流していた=2022年12月、サンフランシスコ、塩谷耕吾撮影 「シーズンの最初、木曜日の試合は店で

    NFLの配信契約は1兆円超え アメリカのビックテック企業が起こす「第3の波」:朝日新聞GLOBE+
  • ノーベル賞の受賞者も育んだ沖縄科学技術大学院大(OIST)、仮設で始まった異能集団:朝日新聞GLOBE+

    2022年5月、沖縄科学技術大学院大学(OIST)は設立10周年記念の祝賀ムードに沸いていました。 いまでこそ国内でも知られるようになってきたOISTですが、誰も見たことのないような新しいモデルの大学を作り上げるというプロジェクトの将来は、全てにおいて不確実だったはずです。 そのような全く新しい大学作りにキャリアを賭けたのはどんな人なのでしょうか。筆者はそんな疑問を持って、OISTが設立する7年前の2004年からOISTの先行研究事業に加わった研究者の一人である銅谷賢治教授に、これまで辿ってきたキャリアと、当時の決断の理由について話を聞いてみました。 学際的なアプローチのために、枠にとらわれない大学を 現在、銅谷教授はOISTで、計算科学と神経科学の実験を組み合わせた研究を行っています。教授の研究室は、脳内の神経伝達物質のひとつ「セロトニン」と「辛抱強さ」の関係について画期的な研究成果を発

    ノーベル賞の受賞者も育んだ沖縄科学技術大学院大(OIST)、仮設で始まった異能集団:朝日新聞GLOBE+
  • 【小泉悠】研究者は挫折、就活はことごとく失敗 無職で気づいた自分の天職:朝日新聞GLOBE+

    小泉悠さんにとって、夏は一つの思い出がよみがえる季節だ。 毎日のように通っていた図書館のある市民センターの2階で、母親が有志と原爆展を開くのだ。 両親は、二人とも反核・反戦運動に熱心だった。母親らが主催していた夏の原爆展では、小泉さんも投下直後の悲惨な写真を毎年見ていた。 『風が吹くとき』『トビウオのぼうやはびょうきです』……。当時読んだ原爆をテーマにした児童書の題名は、いまでもいくつもそらんじられるほど。その恐ろしさは、深く脳裏に刻まれた。 母親らが原爆展をしている階下の図書館で、息子は軍事も、読みあさっていた。自衛隊員と遊んでいることも、親は快く思わなかった。 「両親とはさんざんもめました」 だが、両親との確執は、独特のバランス感覚とさまざまな素養を養うことにもなった。 意見の異なる相手にどう耳を傾け、どうしたら納得してもらえるのか。自分のやっていることを両親に説明しようと必死で考え

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  • カルトの危険性を学校が指導、「宗教の自由」と見なさないドイツ 旧統一教会問題:朝日新聞GLOBE+

    7月8日に安倍晋三元首相を銃撃した容疑者が、犯行の動機として「母親が旧統一教会に多額の献金をしたことで家庭が崩壊した。安倍元首相が統一教会に近い人間だと思い襲撃した」と話したことから、日では最近、新興宗教にスポットが当たり様々なメディアで報道されています。 政治や宗教の話は「あいさつ代わり」のドイツでは日常生活の中で人とかかわる際に信仰について話すことはあまりありません。 筆者はそれが特に問題だとは考えていませんが、その一方で、日人から「海外では政治と宗教の話はタブーなんでしょう?」と聞かれると戸惑います。なぜなら筆者が出身のドイツについて、それは当てはまらないからです。 たとえば近所の人と雑談をする時、天気や家族の話をすることは普通ですし、話が政治家の悪口に及んだりするのも「よくあること」です。 宗教の話も特にタブーではありません。 「自分はどの宗教を信仰している」と直球で言わ

    カルトの危険性を学校が指導、「宗教の自由」と見なさないドイツ 旧統一教会問題:朝日新聞GLOBE+
  • 「ロシア人富豪」からウニの注文が 経済制裁の蛇口から世界に漏れるカネとビジネス:朝日新聞GLOBE+

    アラブ首長国連邦の商都ドバイで、海外富裕層が所有するヨットの多くが停泊しているマリーナ地区=伊藤喜之撮影 UAEにある日を扱う料理店の関係者が明かす。 「4月ごろ、日人男性から、新鮮なウニ500グラムが手に入らないか、と問い合わせがあった」 この関係者によると、日人男性はロシアのトップ10に入る資産を持つオリガルヒ(新興財閥)であるロシア人富豪の専属料理人を名乗ったという。「ウクライナ侵攻が始まってから、富豪は複数のスタッフを引き連れてUAEに滞在している」という話だった。 料理人は、富豪人は「2日に一度はべる」ほどの大の和好きだと説明し、新鮮な魚介を探していると話した。「経済制裁から逃れて、UAEに滞在していると批判されるので、料理人の男性も情報漏れには相当気をつけているようだった」と関係者は話す。 この富豪は海外メディアの取材にロシア経済への影響を懸念を表明し、早期の停戦

    「ロシア人富豪」からウニの注文が 経済制裁の蛇口から世界に漏れるカネとビジネス:朝日新聞GLOBE+
  • ロシア経済制裁に見える抜け穴とブーメラン 知るキーワードは「油・食・銃」:朝日新聞GLOBE+

    ロシア・ヤマル半島で、天然ガス用の井戸を掘るやぐら(左)。零下50度でも作業ができるよう、防寒用の特殊な布で覆われている。右側の機器は、すでに掘削を終えた井戸だ=2015年4月16日、ヤマル半島サベッタ、中川仁樹撮影 「大国の条件とは、衣住ならぬ『油・・銃(ゆ・しょく・じゅう)』。つまり、石油・天然ガスなどのエネルギー、小麦などの料、そして武力を自前で持っているかどうか。ロシアは米国と並んでおおむね自国内でまかなえる数少ない大国だけに、経済制裁に即効性は期待しにくい」。丸紅経済研究所の榎裕洋・所長代理(50)はそう分析する。 実際、西側諸国が厳しい制裁を科しているが、ロシアの軍事侵攻は止まらない。その背景には、石油や天然ガスなどのエネルギー輸出が懐を支えているという事情もある。 丸紅経済研究所の榎裕洋・所長代理=星野眞三雄撮影 榎さんは2014年のロシアによるクリミア半島併合後

    ロシア経済制裁に見える抜け穴とブーメラン 知るキーワードは「油・食・銃」:朝日新聞GLOBE+
  • 是枝裕和監督『ベイビー・ブローカー』 助監督が語る撮影の舞台裏:朝日新聞GLOBE+

    ソン・ガンホ、カン・ドンウォン、イ・ジウン(IU)と赤ちゃんがワゴンに乗って釜山、江陵(カンヌン)、ソウルまで。その後を刑事役のペ・ドゥナとイ・ジュヨンが追う。 カンヌ国際映画祭でも話題になった是枝裕和監督の韓国映画『ベイビー・ブローカー』は、ロードムービーでもある。助監督の藤信介さんは、これまで日韓が関わる映画24で助監督や通訳を務めてきた。「2ヶ月半、みんなで一緒に旅しているような気分だった」という。藤さんに、『ベイビー・ブローカー』の舞台裏を語ってもらった。 『ベイビー・ブローカー』ポスター=CJ ENM提供 ソン・ガンホが韓国の俳優として初めて男優賞を受賞したカンヌ国際映画祭には、藤さんの姿もあった。「助監督は映画祭に行かないことが多いけど、是枝監督が呼んでくれた」と言う。それだけ貢献度が高かったのだろう。タキシード姿でレッドカーペットも歩いた。「夢のようでした」と目を細め

    是枝裕和監督『ベイビー・ブローカー』 助監督が語る撮影の舞台裏:朝日新聞GLOBE+
  • イビチャ・オシム元サッカー日本代表監督、旧ユーゴ監督の辞任劇を語る「抗議だった」:朝日新聞GLOBE+

    オシムさんは通訳を途中で遮るほど熱く語ってくれた。2016年7月、オーストリアのグラーツで (神谷毅撮影) ――まず、オシムさんが育った旧ユーゴスラビアについて、特に多民族、多文化の姿について聞かせてください。 当時のユーゴスラビアでは、子供たちは普段から、誰が誰なのか、なぜ彼らはこうで我々がこうなのかということを意識していません。あのころ一緒に学校に通った友だちは、今も友だちです。 もちろん、当時は第2次世界大戦がありました。でも私たちは今も昔も同じですし、それほど変わったことはありません。これがとても重要なのです。 ボスニア人とセルビア人、クロアチア人が結婚したケースもあります。これによってお互いの結束力が高まるのです。私は子供の頃からそうした生活をしていたので、それが普通でした。貧困層も多く、お金を稼ぐのも一苦労だった頃です。 彼らは一緒に住みたいかどうかではなく、そうしなくてはなら

    イビチャ・オシム元サッカー日本代表監督、旧ユーゴ監督の辞任劇を語る「抗議だった」:朝日新聞GLOBE+
  • ハーバードにペーパーテストはない 求められるのは「人とつながる力」:朝日新聞GLOBE+

    東大よりもハーバード 合格率5.3%。昨年の米国・ハーバード大の入試は、長い歴史の中で最も高い競争率を記録した。その「狭き門」をくぐり抜けて入学式に臨んだ1660人の新入生の中に、髙島崚輔(19)の姿があった。髙島は昨春、東京大学の文科一類にも合格し4カ月間通ったが、最終的にはハーバードを選んだ。 「お互いを比較するのではない。つながるのだ」。ハーバード史上初の女性学長、ドリュー・ファウスト(68)の祝辞が髙島の胸に響いた。東大とハーバード。二つの大学の「入試」の違いを、象徴する言葉にも思えたからだ。 髙島は進学校として知られる灘中学・高校(神戸市)で、中高ともに生徒会長を務めた。2年前の冬、灘校の先輩でハーバードに進学していた楠正宏(21)の勧めで、ボストン郊外のハーバードを見学。講義の質の高さや学生らの意欲に圧倒され、第一志望を東大からハーバードに変えた。 髙島は英語が得意で、「模擬国

    ハーバードにペーパーテストはない 求められるのは「人とつながる力」:朝日新聞GLOBE+
  • アメリカの「内側」に住んだら見えてきた 今もこの国に存在する「分離」のリアル:朝日新聞GLOBE+

    私が住まいを借りた近所には、同じような古い家が密集し、一軒の家を複数の個人や家族でシェアして住んでいる。通りには庭や街路樹といった緑はほとんどなく、黒人やヒスパニックの子供たちが路上で元気に遊ぶ。 通りがかる車や停車中の車からは、ヒップホップや、レゲトンというラテン系の音楽が大音量で響く。ただ、夜中になっても音楽を響かせている車が停まっていると、近所の住民が出てきて、「ヘイ、ブラザー」と声をかけ、通りには静寂が戻る。 「ようこそヨークへ」 ここは、アメリカで「インナーシティー」と呼ばれる地域の一角だ。都市の中に広がる、低所得者層が住んでいる地域のことで、黒人やヒスパニックのマイノリティーが多い。デトロイトやボルティモアなど、アメリカには、こうしたインナーシティーが中心部に広がる都市が多い。ヨーク市街地にもインナーシティーが広がり、私の住まいは、その南の端っこだ。 コロナ禍のまっただ中にあっ

    アメリカの「内側」に住んだら見えてきた 今もこの国に存在する「分離」のリアル:朝日新聞GLOBE+
    AKIYOSHI
    AKIYOSHI 2022/03/07
  • タリバン復活で足止め3カ月 日本在住のアフガニスタン人親子、緊迫の脱出劇を語る:朝日新聞GLOBE+

    パンの施しを受けるブルカ姿のアフガニスタン人女性ら。アフガニスタンでは生活困窮者が増えており、人道危機が高まっている=11月14日、カブール、ロイター 3人は日で暮らすアフガニスタン7人家族の父と母、三女。父親が2011年に単独で来日して自動車関係の会社を設立した。それ以降、順々に家族を呼び寄せ、3年ほど前に全員がそろった。 今年4月中旬、文化の違いから日での生活に負担を感じ始めた母親を気遣い、父が一時帰国を決断。父母と三女が首都カブールに戻った。残りの子ども4人は日で帰りを待った。 ところが滞在中にハプニングが起きた。親戚が新型コロナウイルスに感染して急逝し、葬儀の準備に追われるなどしたため、日への帰国を6月に延期した。 すると日側が新型コロナの水際対策を強化し、再入国が制限された。その矢先、タリバンが8月15日、電撃的にカブールを陥落させ、帰国のめどは完全に立たなくなった。

    タリバン復活で足止め3カ月 日本在住のアフガニスタン人親子、緊迫の脱出劇を語る:朝日新聞GLOBE+
  • 業界2番手だから作れた、湖池屋「プライドポテト」 ある冊子が社員を変えた:朝日新聞GLOBE+

    昨年末、東京都板橋区の社を訪ねると、会議室では20代の若手を中心とした社員8人が、年明けに発売する新商品「愛をコメて」の販売戦略を話し合っていた。お米を三角のおにぎり状に固めた一口サイズのスナックで、「今までにない、ご飯のようなべ物」だという。 お米を使った新商品を開発した湖池屋の小林重文さん=中村靖三郎撮影 「乱時代の若者に、米の魅力を再発見して再び好きになってもらおうという超ビッグプロジェクトです」。開発リーダーの小林重文さん(28)が力説する。ザクザクした感の中に米のうまみを凝縮させ、たんぱく質も取れる。「ジャンクで味が濃くてうまそう、と見せかけて、実は栄養があるという裏切り。この裏切りこそが愛です」。そしてこう続けた。日の米文化を守り、農業も応援したい――。あまりに壮大な野望に面らったが、メンバーたちは真剣そのもの。約2年をかけて開発してきた。 この熱気が象徴するよう

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  • 銀河英雄伝説の田中芳樹さん「ナンバー2は綱渡り」 オーベルシュタインの不要論語る:朝日新聞GLOBE+

    業界の首位と2位は単純に言えば競い合うだけの関係ですが、同じ組織のトップとナンバー2となると、支えもすれば競いもする複雑な人間模様を描きます。 最初の出版から今年で40年、2度目のアニメ化が進み、国境も世代も越えて読み継がれているSF小説の大作「銀河英雄伝説」(銀英伝)では、その序盤、異彩を放つ登場人物がトップに「ナンバー2不要論」を具申します。「組織にナンバー2は必要ありません。無能なら無能なりに、有能なら有能なりに、組織をそこねます」――。 この発言は物語の展開を大きく変え、多くの銀英伝ファンの心を揺さぶることになるのですが、著者の田中芳樹さんはこの発言にどんな思いを込めていたのでしょうか。(大牟田透) 「銀河英雄伝説」のオーベルシュタインが唱える「ナンバー2不要論」を語る田中芳樹さん 銀英伝は、銀河帝国のラインハルト、自由惑星同盟のヤンという2人の若い戦略家の攻防を軸に描かれた壮大な

    銀河英雄伝説の田中芳樹さん「ナンバー2は綱渡り」 オーベルシュタインの不要論語る:朝日新聞GLOBE+
  • 中国人は武漢の医師を忘れない コロナ告発から2年、最後の投稿にメッセージ100万超:朝日新聞GLOBE+

    李文亮の命日にあたる2021年2月7日、武漢市中央病院に貼られた李さんらのビラをはがそうとする警備関係者=ロイター 李さんの最後の書き込みは、亡くなる6日前の2020年2月1日午前11時41分。「今日、PCR検査の結果が陽性だった」と書かれている。このアカウントは閉鎖されず、今でも閲覧することができる。 2年前の出来事は、今も私たちの記憶に新しい。 19年12月30日、武漢市の医療関係者が閲覧できるグループチャットで、李さんは「7人が重症急性呼吸器症候群(SARS)にかかり、私たちの病院に隔離されている」と警鐘を鳴らした。 これを問題視した警察当局は4日後の20年1月3日に李さんを呼び出し、「ネット上でデマを流し、社会秩序を乱す発言をした」として訓戒処分とした。国営メディアも「原因不明の肺炎についてデマを流し8人が摘発された」などと報道した。だが、新型コロナウイルスの感染拡大が明るみに出る

    中国人は武漢の医師を忘れない コロナ告発から2年、最後の投稿にメッセージ100万超:朝日新聞GLOBE+