IP電話サービスの先鞭を付けたフュージョン・コミュニケーションズ(以下、フュージョン)が、オープンソースのPBX「Asterisk」へのIP電話網の開放を検討している。楽天傘下に入り、新しいビジネスを模索する同社はなぜこうした選択をしたのだろうか? 控えめなプレスリリースに潜む 熱い思い 今からちょうど1ヶ月前の11月11日、フュージョンから「FUSION IP-Phone対応 アスタリスク修正プログラム クローズドβ版」検証モニター 100社限定募集」 というタイトルの1枚のプレスリリースが出された。11月11日はHPによるスリーコム買収でにぎわっていたこともあり、正直言ってわれわれも含め、メディアが取り上げたとは言い難い。しかし、プレスリリースを読み解くと、実はけっこう重要な内容であることがわかる。FUSION IP-Phoneの網の開放を前提に、Asterisk用の修正プログラムを提