エドラの展示ブースは、イタリア人建築家のマッシモ・モロッジ(Massimo Morozzi)が手がけている。金色に輝くパーティションは、モロッジがデザインした収納家具「Paesaggi Italiani」だ。「アラビアンナイト(千夜一夜物語)」のような世界観をテーマにしている。
第2回と第3回は放送業界を中心にWebビジネスへの取り組みを見てきた。では,報道を担う新聞業界はどうか。これに答えるセッションが,Media Summit New Yorkの2日目にあった(写真)。 インターネットの技術革新が報道メディアにどのような影響を与えるかというテーマで,大手新聞社3社(ニューヨーク・タイムズ,アトランタ・ジャーナル・コンスティテューション,USAトゥデイ)と放送ニュース局(CNN,ABCニュース)がパネルディスカッションを行ったのだ。 「メディアが主,ブログが従」から逆転へ セッションは,まずブログ・ジャーナリズムの影響についての議論から始まった。ここで指摘された注目すべき動きは,情報の流れの逆転が起こっていることだ。 今までのブログは,商用メディアの記事を引用したものが大部分を占める。つまり,情報の流れは商用メディアからブログへの一方通行だった。しかし最近はこれ
マイクロソフトでは,社員の個人ブログが数多く公開されています。特に内容や形式が決まっているわけではなく,公開の場所も様々です。また,ほとんどは個人名で書かれていますが,中には匿名のものもあります。内容も,技術情報の提供から身辺雑記,あるいは「偽科学」の類をまじめに(本人は「偽」と気づいていないらしいようです)紹介した記事もありました。いずれの場合でも,読んでいる立場からすると,個人名を明記してある方が信頼できるような印象を受けます。 そういえば,先日のITpro Watcherに「ビビリな若者たちよ!! 実名ブログで自分を「見える化」する勇気を!!」と,びっくりマークが4つも入った記事が出ました。 これだけでは,実名でブログを書かないのは悪いことのような印象を与えます。しかし,記事で触れられているパネルディスカッションは,元のテーマが「相手に『この人とは会って話がしたい』と思ってもらえるメ
先日,学生団体LabITと,IFIビジネススクールで,ブログやメールを活用したコミュニケーションをテーマに,立て続けに講演する機会がありました。 優秀な学生と若手社会人と接して今更ながらに驚いたのは,実名でブログ発信をしたり,先輩諸氏に堂々とメールを出したりできない「ビビリな若者たち」が多かったことです。LabITの会でご一緒したグーグル シニアプロダクトマネージャの及川卓也さんも指摘されていた通り,実名でブログ発信をしなければ検索した時にヒットせず,「存在していないのも同じ」なのです。 そこで,今回は,若者たちが口にした「実名発信できない理由」も紹介しながら,自分を「見える化」する意義と気概について考えます。 グーグル 及川卓也氏 時事通信 湯川鶴章氏 の直言 学生団体LabITが主催した勉強会のテーマは「メールで引き出すベストコミュニケーション」でした。私は第一部の基調講演を務めました
「1500件のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を横断的に見た結果、“SNSの生態”が浮かび上がってきた」。ソネットエンタテインメント(So-net)でSNS運営サービス「So-net SNS」を担う千輝仁氏と生田哲也氏は、こう口をそろえる。 「SNSの多くは『盛り下がり』を経験する」、「上司とフレンドになるのは一番最後」――。見えてきたのは、ネット上で展開されるユーザーやSNSオーナー(管理者)の心の動きと言えるもの。それら心の動きは、ビジネスでSNSを使う際に、どう生かせるか。社内の情報共有にSNSを適用するうえで、どう生かせるか。SNSサービスのリーダーである千輝氏、SNSの各種機能の企画を手掛ける生田氏の2人に、SNSの生態を聞いた。 So-netが提供している「So-net SNS」の特徴は、ユーザー自身がSNSを開設し、オーナーになれること。つまり「mixi」や「
情報システムは「見た目」である――。こんなテーマの特集を執筆しながら、ふと我に返った。これは自分自身の仕事にも、全く同様に当てはまる、と。 「読んでもらえれば分かります」。記者という職業にとって、これは「禁句」である。いくら素晴らしい内容の記事でも、読んでもらえなければ無価値。だから記者は、見出しに最大の努力を払わなければならない。読者が雑誌や新聞をめくって、パッと目に入ってくるのは見出しだからだ。記事レイアウトの見やすさ、図や写真の的確さも欠かせない要素だ。 読んでもらえて初めて記事に価値が生まれるのだとすれば、記事の「見た目」がその価値を左右すると言える。 こう言っておきながら、自身を振り返ってみると非常に心許ない。もちろん気を遣ってはいたつもりだが、まだまだ足りないと思い至った次第である。 「使ってもらえれば」は禁句 実はほかにも、これと同じ感覚にとらわれたことがあった。Window
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)はすっかり定着した感があるが、それでも相変わらず話題であることは間違いない。「SNSは社内外のコミュニケーションといった業務用途にマッチしている。プロジェクト・ベースの仕事が増えている今ならなおさらだ」。「ITのコンシューマライゼーション」を指摘したガートナーで先端技術の動向を見るアナリスト、ジャッキー・フェン氏はこう強調する。同氏に、SNSの動きとエンタープライズITへの影響、そして注目すべき先端技術の動向について尋ねた。(聞き手・構成は高下 義弘=日経コンピュータ) Webの世界は相変わらず激動が続いています。2007年はSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の「Facebook」が話題になりました。2008年はどんな動きに注目が集まりそうですか。 「MySpace」や「Facebook」といったSNSは一般消費者に広まっていま
「うつなどメンタルな病にかかる人は他産業の10倍にもなる」。日立ソフトウェアエンジニアリングで健康管理統括センタ長を務める医師の辻正弘氏は、日本のソフト業界がメンタル・ヘルス問題に真剣に取り組む必要性を説く。 辻氏が4年前に日立ソフトで産業医を務め始めて分かったのは、ソフト産業の特殊性からメンタル問題を抱える人が増えていること。理由の1つは、技術者を増やしても生産性が上がらないこと。プロジェクトの遅れが発生すると、投入する技術者を増やすが、それが逆に生産性を下げることもある。なので、そのプロジェクトに当初から従事する技術者だけでやり遂げる。結果、過重労働に陥り、長時間残業で解決せざるを得なくなり、常態化してしまう。 2つ目は、パソコンによるテクノストレス。光による、睡眠リズムの障害が出やすくなり、夜型を助長させる。3つ目は、人間関係の苦手な人が多いこと。「プログラムを組んでいる間は元気なの
インターネット・サービスの激戦区である動画配信で後発ながらYouTubeを上回る成長速度,YouTubeの3倍以上となる1日ひとり3時間以上という平均視聴時間を実現したニコニコ動画。開設後1年足らずで400万人の会員を獲得,日本全体のトラフィックの約10分の1を占める。その成長速度はmixiも上回り,日本史上最速と見られる。 ニコニコ動画は多くのメディアで語られ,2007年10月にはグッドデザイン賞も獲得したが,これまでは社会現象やマーケティングの観点から語られることが多かった。しかしニコニコ動画を作り上げ,その急拡大を支えたのはまぎれもなくエンジニアの技術だ。多くのクリエイタやユーザーを魅了し,巨大なアクセスをさばく技術はどのようなものなのか。ドワンゴのエンジニアに聞いた。 「感情」を共有するアルゴリズム 動画の上に文字をかぶせるサービスはニコニコ動画以前にも存在した。また,動画のタイミ
ユーザーがオンラインのニュース記事やブログ記事を持ち寄り、互いに評価し合って価値を付ける、いわゆるソーシャル・ニュース・サイト。マイネット・ジャパンは日本で最も早くソーシャル・ニュース・サイト「newsing(ニューシング)」を開始した企業だ。同社は、newsingのほかに店舗向けのケータイサイト作成サービス「katy(ケイティ)」を展開するなど、事業の多角化を進めている。社長の上原仁氏に、newsingにおける広告展開、これからのケータイサービスの展開などについて話を聞いた 徐々に知名度も上がってきたので、ページビュー(PV)は順調に増えています。newsingは、いわゆる「1:9:90の法則」を生かす構造になっています。Webを活用するユーザーの情報行動は、情報発信意欲が極めて高い1%の「発信者」、発信された情報の周辺でコミュニケーションする9%の「コミュニケーター」、情報を読むだけに
千葉市の幕張メッセで開催中の「CEATEC JAPAN 2007」では、官民学が共同で検索関連技術の開発に取り組む「情報大航海プロジェクト」がブースを構えている。複数の企業や大学が、情報検索に関する技術展示を行っている。 そのうちの一つが、早稲田大学 基幹理工学部 山名研究室の「検索エンジンの安心・安全を目指して」。主要な検索エンジンの検索結果を比較し、検索結果の順位付けに偏りがないかどうかを検証するという研究だ。「Google」「MSN」「Yahoo! JAPAN」の3つのWebサイトの検索エンジンを用いて、さまざまなキーワードで検索を実行。上位250件を対象に、どの程度一致しているかを調べた。例えばGoogleとYahoo! JAPANでは、一致したURLは2割程度。8割は、別々のページが検索結果として表示されていることになる。GoogleとMSN、MSNとYahoo! JAPANでも
「ソーシャル・メディア」という言葉がある。人々が意見や考え、経験などをインターネット上に公開し、大勢で共有する仕組みのことという。日本でも話題になっている、仮想世界のセカンドライフ、グーグルの傘下にある動画共有のユーチューブなどが典型例だ。もちろん、ミクシィを代表例とするSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)も、ソーシャル・メディアである。 こうした新しいメディアは、若者を中心にあっという間に広がり、多くの利用者を獲得する。新聞や雑誌など従来メディアは、周回遅れで報道することになるが、ごく普通のビジネスパーソンからすると、次から次へと英語やカタカナ表記の新しいソーシャル・メディアが登場するように見える。 今回の表題に挙げた「Twitter、リアルタイム日記、プロフ」はいずれもソーシャル・メディアの仲間である。共通点は一見すると「何が面白いのか」「なんのために利用するのか」が分かりにく
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ソニーは2007年9月10日、新しい音楽プレーヤー「SEP-10BT」(通称、Rolly)を発表した。ソニーの人工知能ロボット「AIBO」の開発チームが加わって開発した新発想のRolly。どういった経緯で開発が進み、製品化に至ったのか、担当者に話を聞いた。 ■Rollyの開発が決まった経緯は? 3年ほど前にAIBOの開発メンバーで、既存のロボット以外でAIBOの技術を生かした製品を開発できないかという話になりました。そのころはAIBOの開発・生産は行っており、AIBOの代替という意識でそのような話になったわけではありません。 そういった話の中で、オーディオをベースにロボットを活用できないかという案が出てきたのです。その後、今から1年半ほど前にAIBOの開発チームにいた数名が異動し、オーディオ開発・設計チームと一緒になって「音楽+ロボット」の実現性を探ることとなりました。好きな場所でクリアな
前編で紹介したリアルタイム日記と並んで,女子高生の間で大流行している「プロフ」。かつての出会い系サイトのように性犯罪の温床となることを懸念する声も聞かれるが,その実態はどうなのか。後編では,このプロフを中心に,少女達のコミュニケーション上の問題点や,ソーシャル・メディア全般に指摘される反社会的な傾向について考えてみる。 リアルタイム日記と並んで少女たちの間で流行しているのが「プロフ」である。といっても,プロフは既に2005年頃から使われ始め,2006年に一気に広まって,今や彼女たちの間では「持っているのが当たり前」という存在のようだ。女子高生のライフスタイルを専門に調査するブームプランニングによれば,日本の女子高生の6割近くがプロフを所有しており,首都圏では実に7割以上にも達するという。ちなみに全く同じ名称ではないかもしれないが,プロフと似たようなものは韓国や北欧をはじめ,諸外国でもよく使
ここ10年間,隣国である韓国の携帯電話メーカーの躍進はすさまじい。現在,韓国の代表的携帯電話メーカーであるサムスン電子とLG電子はそれぞれ世界シェアの3位と5位に付けている。フィンランドのノキアや米モトローラといった携帯メーカーの老舗と異なり,韓国の携帯メーカーと日本の携帯メーカーは共に家電系が多いことや,国内に世界のデファクトスタンダードであるGSM(Global System for Mobile Communications)市場が存在しないことなど,日韓メーカーは実は似たもの同士といってもいい。しかし,今の両者の勝敗は一目瞭然(りょうぜん)である。何が両国メーカーの明暗を分けたのか,そして韓国メーカーはどのようにしてここまで成長したのであろうか? デファクトのGSM市場がない点は同じだが… 韓国メーカーの話に入る前に,少し韓国の携帯電話市場に触れてみよう。日本と韓国は,世界でGSM
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