図1 ZigBee Smart Energy 2.0の利用シーン 今回の提携により家庭内の各種機器や電力計のネットワーク(緑色)をZigBeeに加えて、無線LANを使っても実現できるようになる。出典:ZigBee Alliance 短距離無線通信の業界団体である「ZigBee Alliance」と無線LANの業界団体である「Wi-Fi Alliance」が2010年3月18日にスマート・グリッド関連の取り組みを進めるために提携したと共同で発表した。スマート・グリッドに向けた「ZigBee Smart Energy 2.0」仕様で用いる通信プロトコルを、無線LANの物理層を使ったネットワークでも利用できるようにする(図1)。 同プロトコルは、家庭内でスマート・グリッドに接続する装置間を結ぶ基本的な規格として、ZigBee Allianceとスマート・グリッド技術に携わる企業が開発した。この
Bluetooth SIG(Special Interest Group)は、スマート・グリッドでBluetoothを活用する方法を調査するためのグループ「Smart Energy Study Group」を発足させた。英CSR社や米Broadcom社、米Emerson Electric社が立ち上げメンバーとして参加する。 このグループは、スマート・グリッドを構成する技術を見渡して、スマート・グリッドにBluetoothを適用する可能性をあらゆる面から探る。さらに、市場と技術の動向を見渡して「Bluetooth Smart Energy」戦略を作成し、調査結果に基づいた推奨案をまとめる計画である。 Bluetooth SIGでエグゼクティブ・ディレクタを務めるMichael Foley氏は、「無線技術は、スマート・グリッドの利便性向上をめぐる競争において鍵を握る要素だ。適切な短距離無線通信
市場調査会社である米ABI Research社が発表した新しいレポートによると、通信機能を持つ高機能な電力量計である「スマート・メーター」の普及が急速に進みそうだ。全世界の設置済みスマート・メーターの数は2009年には7600万台だったが、2014年にはおよそ2億1200万台にまで達するという。同レポートには、スマート・メーターで利用できる有線および無線の通信機能に関する予測や、一部のスマート・メーター製造業者の紹介も入っている。 このレポートの筆者であり、ABI Research社のプラクティス・ディレクタを務めるSam Lucero氏は、スマート・グリッドと通信機能を備えるメーターによって、家庭に新しいサービスを提供しようとする動きに対して、米国政府が2010年に緊急経済対策の補助金から34億米ドルを投資すると決まったという。 一方、欧州連合(EU)では、2009年9月に「Third
IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers:米電気電子学会)は、スマート・グリッドに関するさまざまな情報を集約するウェブ・サイトを開設した。このウェブ・サイトは、スマート・グリッドに関する活動の一環としてIEEEが運営する。電力情報をやりとりするネットワークの構築を推進するIEEEの取り組みに関する情報をまとめる役割を担う。 IEEE Power & Energy Societyの前議長であり、IEEE Smart Grid Task Forceの委員長を務めるWanda Reder氏は、「スマート・グリッドは実に学際的であり、さまざまな技術が関係する。IEEEはこれまで、さまざまな技術分野にわたって活動してきた。しかし、スマート・グリッドに関しては、学会や論文、規格などのあらゆる情報を集約するための新たな場が必要だった。そ
Paul Buckley:Power Management DesignLine Europe、翻訳 仲宗根佐絵、編集 EE Times Japan 米PHOTON Consulting社は、太陽光発電市場の需要に関する436ページにわたる報告書を発表した。その中で同社は、ドイツ政府が太陽光発電の電力固定買い取り制度(Feed-In Tariff:FIT)を見直す動きを見せていることを指摘して、太陽光発電に関わる企業はドイツ国外の市場を開拓する必要があると強調している。 PHOTON Consulting社のアナリスト・チームは、2009年半ばからドイツ政府が「再生可能エネルギ法(Erneuerbare-Energien-Gesetz:EEG)」の大幅な見直しに着手することを予期していた。そのため同社は、「Solar Power Markets: Prepare for Impact(太陽
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