四国のお遍路と共に近年多くの人の注目を集めているのが紀伊半島南部を巡る熊野古道。その歴史は古く、平安期以降天皇から庶民まで幅広い日本人がこの地に「熊野詣(くまのもうで)」と呼ばれる参拝の旅に出ました。 そんな熊野古道の三山として知られる熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社を訪れてみました。 山深い紀伊半島をひた走り、Buzzap!取材班が最初に向かったのは本宮こと熊野本宮大社。先日報じた十津川村の谷瀬の吊り橋から南に1時間、熊野川のほとりに本宮は鎮座しています。 今回は熊野詣の気分を少しでも味わってみようと、熊野古道を歩いて本宮大社へと向かってみることにしました。 世界遺産にも登録されたことから「熊野古道」という名前を聞く機会は多くなりましたが、いったいどういうものなのかについては少し説明が必要です。 まず、熊野古道は1本の道ではなく、「熊野参詣道」として世界遺産に登録された中辺路(な