テレビやゲームなど、映像メディアとの接触は、子どもの心身の発達にどんな影響を与えるのでしょうか。テレビの長時間視聴やゲームの暴力的な映像表現の影響といった否定的なテーマが世界的に関心を集めています。しかし肯定的な影響を含めて、映像メディアの子どもへの影響を総体として調査した研究はまだ皆無に近い状況です。 このプロジェクトでは、子ども1人1人の映像メディアの接触の状況、発達の様子について多くの視点から調査を行い、客観的なデータに基づいて、子どもの発達への影響を探ろうとしています。 同じ子どもたちを12年間追跡調査 研究のベースになるのは子どもたちを対象にした、年に1回の調査です。この調査は手法上、大きな特徴があります。同じ子どもたちを継続して追跡調査する、いわゆるパネル調査である点です。この方法によって、たとえば乳幼児期の映像メディアの接触がその後の成長にどんな影響を与えるかを調べることが可