突然ですが。このブログを閉めます。去年の8月からモチベーションが低下していたのもありますし、ネットに疲れたのもありますが、身内が倒れて要介護になったもので。 まだ、対熊森用の資料価値はあるようですし、ブログそのものは残しますが、gooで新しい記事は書かないでしょうね。このブログで広がった人脈もあるので無駄ではなかったです。始めるとしたらどこか別の場所で落ちついたころに始めます。 4年のご愛顧ありがとうございました。
突然ですが。このブログを閉めます。去年の8月からモチベーションが低下していたのもありますし、ネットに疲れたのもありますが、身内が倒れて要介護になったもので。 まだ、対熊森用の資料価値はあるようですし、ブログそのものは残しますが、gooで新しい記事は書かないでしょうね。このブログで広がった人脈もあるので無駄ではなかったです。始めるとしたらどこか別の場所で落ちついたころに始めます。 4年のご愛顧ありがとうございました。
外来生物問題を主に扱います。ときどきその他のことも。このブログでは基本的に名無しさんは相手にしませんのであしからず。 今回はいつもと文体を変えてみました。知識のない人にもわかりやすくを意識しています。 ニホンバラタナゴという淡水魚がいる。かつては、九州、四国、近畿地方に生息していたんだけど、今ではほとんど見られなくなっちゃった。現在確認されているのは、北九州、香川、大阪、奈良の4か所。環境省のレッドリストでは、イリオモテヤマネコと同等の絶滅危惧ⅠA類にランク付けされてる。野生絶滅を除き、もっとも絶滅の危険性が高いランクにいるわけ。どうしてこうなったかというと、一番は、近縁な種であるタイリクバラタナゴが侵入してきたから。タイリクバラタナゴはその名の通り、中国大陸に生息し、日本には戦前頃にソウギョなどの移植に交じってきたとされる。 ダーウィンの進化論の中で有名なキーワードに「自然選択は同種の間
外来生物問題を主に扱います。ときどきその他のことも。このブログでは基本的に名無しさんは相手にしませんのであしからず。 さて、前回の書いたことを踏まえて遺伝子撹乱はどうして問題視されるのか整理していきます。その前に前回書いていなかった重要な前提について書きましょう。それは“生物多様性は歴史的遺産としての側面を持つ”です。なぜこういうことが言えるのかというと、生物多様性というのは長い年月をかけて出来ているからです。たとえばヒトとチンパンジーが種分化してから500~700万年経つとされています。けしてヒトとチンパンジーがある日突然はっきりと分かれたわけではありません。気の遠くなるほど長い年月をかけて少しずつ遺伝的な違いが積み重なった結果、現在のヒトとチンパンジーがあるわけです。ここから言えることは、生物は個々に固有の歴史を持っているということです。 実際、古墳や貝塚から当時の生活の手掛かりが得ら
外来生物問題を主に扱います。ときどきその他のことも。このブログでは基本的に名無しさんは相手にしませんのであしからず。 かなり遅れてしまってすみません。コメント欄のほうはしばらく凍結しますので、不便かもしれませんが我慢してください。 遺伝的多様性にかかわる問題の一つに遺伝子撹乱ないし汚染と呼ばれるものがあります。これがどういうものか簡単に説明してしまうと、外来生物が在来生物と交雑することによって在来生物の集団内に外来生物の遺伝子が侵入してしまうことです。 たとえばタイワンザルとニホンザルの交雑やニホンバラタナゴとタイリクバラタナゴとの交雑がこの例としてあげられます。ここで例に挙げた生物たちはいずれも分類学上別種ないし亜種の関係にあります。 これだけ見ると、異種間同士の交雑だから問題視されるかのように見えます。でも、異種間での交雑そのものは人間が関与していなくても起こるんです。たとえば、ヨシノ
Unknown (sasakinet) 2011-10-10 11:52:13 何度もすみません。 まず一つ目の「進化が遅れたのは間違い」ということですが、どういうものが「進化」なのか、例えば「外敵が多い生物」と「外敵が少ない生物」では進化に差がでると思うのですが、どちらも変化はしているから差は無いというのは、ちょっと閉鎖的な論ですし、対案にはなっていないと思いました。 二つ目の「ブラックバス」についても、ブラックバスが日本に一世紀ほど前に持ち込まれて、外来種排斥運動の対象になったのは事実ですから、「全国的に分布したのは・・・」というのはまた別の議論ですから、対案にはなっていないと思います。 三つ目の、「琵琶湖」ですが、一億年前のの根拠が知りたいのであれば、本人に聞けばいいですし、「その論法で言えばそうでしょう」というのは対案ではないと思います。 最後の、「スズメなども外来種の可能性がある
ひさびさの料理ネタです。尊敬するブロガーである complex_cat氏に教えていただいたレシピです。材料が少なく、特別な手間をかけない簡単なお菓子です。 材料(26㎝フライパンでの分量) 板チョコ 2枚 クリームチーズ 100g 卵 3個 小麦粉 大さじ3 ハチミツ 大匙2~4(なければ砂糖でも可) オリーブオイル 小さじ1~2 作り方 1.チョコとチーズをボールに入れ湯煎で溶かす(フライパンを使うと洗い物が少なくなる) 2.溶けたら、火から下し、卵3個を割りほぐして入れる。からざは取らなくてもよい 3.小麦粉を篩って入れ、だまが無いように混ぜる 4.ハチミツを加える。ここで甘さが決まるので好きなようにどうぞ 5.オイルをフライパンの底に行き渡るようにひく。残ったらキッチンペーパーなどで拭く 6.生地を流しいれ、弱火からとろ火で15分。(最初は弱火で、10分ほどしたらとろ火) 7.生地に
批判の方針 (complex_cat) 2011-07-06 09:22:19 急いで書かれているのだと思いますが、オオカミ協会は、日本での「熊や猪」のようにオオカミは人を襲わないと言っているので、日本におけるクマの人的被害統計を出すのではなく、EU~アジア圏のオオカミによる被害状況を検索して伝える必要があると思います。特に人口密集度が日本波に高い国のデータが重要です。 家畜被害は、現在検証中ですので、ここでは出せません。webではこういう状況のがヒットしますがhttp://homepage2.nifty.com/~wolf/wolf/spain.html 一次情報でも人的被害状況でもありません。ただし、家畜被害が出ると人間との直接干渉的トラブルも発生すると見たほうが良いでしょう。 biosis等で検索するといくつかヒットしてくるはずです。 ただ、地域住民がそれを被害としてみない場合は、鳥
外来生物問題を主に扱います。ときどきその他のことも。このブログでは基本的に名無しさんは相手にしませんのであしからず。 今回は、情報の取捨選択について書きます。ここで紹介するのは簡単にネットに潜む雑音を排除して確からしい情報を判別する方法です。簡易的なものが多いので、多少例外はありますが、線引きの基準としてわかりやすく手間がかからないのが利点です。引き合いに出しているのは武田邦彦氏です。 1. 権威を判断基準とした場合 一般的に論理的思考に関する本では権威に頼った論理展開を避けるように勧められています。しかし、医者が診察するのと素人がするのとでは病気や怪我の判断の精度に差が出ます。逆に、その人が権威を持つ理由と言っている内容の間に相関がない場合(例:文学が専門なのに生物学のことについて発言する)はその人を権威として信頼するのはやめた方が良いです。とりあえず、その人を権威として信頼する前にどの
外来生物問題を主に扱います。ときどきその他のことも。このブログでは基本的に名無しさんは相手にしませんのであしからず。 武田邦彦が6月の初めに「生物多様性のウソ」という本を出しました。読んでみた結論から言うと、池田清彦以下の質で参考にできる部分は皆無です。論拠を示さない発言が多くまともに取り合う価値もないし、買う必要もありません。これを読んでどうしても気になったら立ち読みで済ませましょう。 とはいえ、どこがおかしいのかよくわからない人、違和感はあるけれど言葉にできない人、実際にこの理屈でからまれてきた場合の対処法がほしい人はいると思います。 ここでは、そういった人をターゲットに武田邦彦の事実認識、論理のおかしいところを指摘していきます。 それでははじめていきましょう。 P12 「東京23区の自然は破壊されているかと?」と聞かれて「自然は豊かに残っています」と答える人はいないでしょう。皇居を除
外来生物問題を主に扱います。ときどきその他のことも。このブログでは基本的に名無しさんは相手にしませんのであしからず。 いろいろ要求されると疲れるよねという話です。梨の暗黒面が噴出しているのでそれでもいいという方のみ推奨。 このまとめを読んで思ったことです。 Togetter - 「科学者への信頼は失われたのか?科学者達の努力と疲弊」 僕には関心のある数少ない科学者、サイエンスライターにこんなことを言っても彼らをより疲弊させるだけにしか感じられません。 大体、科学者の欠如モデル(一般人には科学的知識が不足している)では全然だめだという平川氏からして科学者にはコミュニケーション能力が不足しているという欠如モデルを使う始末。 コミュニケーションの専門家らしいですが、科学者側に伝える気あるんですかねぇ?相手はダメでも自分は使うなんてダブルスタンダードに見えますが。モチベーションの維持は科学者にゆだ
外来生物問題を主に扱います。ときどきその他のことも。このブログでは基本的に名無しさんは相手にしませんのであしからず。 先日、このような記事を読みました。その記事内の風力発電とバードストライクについての見解が非常に酷いので、バードストライクの説明(注:風車への衝突のみ)もかねて反論させてもらいます。なお、そのほかの部分については判断するだけの十分な知識がないので控えさせてもらいます。 低周波問題やバードストライクはどうする? この問題は決して無視して良い問題ではありませんが、原子力維持に伴う夥しい犠牲を無視したがる“現実的な”方々が強調したがるのはウンザリしますね。 中略 バードストライクに関して云えば、天敵である猛禽類の姿や声を流すだけで、近寄らなくなると思いますね。 いや、風力発電で起きるバードストライクで一番問題にされるのがワシタカ類の衝突ですから。たとえば、2008年に岩手県で絶滅危
外来生物問題を主に扱います。ときどきその他のことも。このブログでは基本的に名無しさんは相手にしませんのであしからず。 熊森のレポートへのカウンター後編です。言いたいことは、情報開示をしない者が何を言っても説得力に欠けるの一言に尽きます。 以下引用 研究者たちの発表は、わたしたち熊森が奥山を歩き続けて感じている動物たちが生き残れないという危機的な状況と180度反対で、ミステリーそのものでした。 引用終わり それなら論理とデータで反論すればいいでしょ。子供じゃあるまい。 そんなことすらできない負け犬の遠吠えは続きます。 以下引用 兵庫県の野生動物保護管理の研究や現場の実態はこれまでも今もわたしたちに非公開であり、私たち県民や市民団体には情報がほとんどなく、結論だけ発表されても理解できませんでした。 引用終わり だったらお前さんらも持ってるデータとやらを出しなさいよ。そっくりそのまま返します “
外来生物問題を主に扱います。ときどきその他のことも。このブログでは基本的に名無しさんは相手にしませんのであしからず。 先月末に、兵庫で行われたクマシンポのレポートですが、ようやく熊森側の見解が発表されました。しかし、熊森側の見解は恣意的に読者を誘導し、事実から目をそらすものが散見されます。同じくシンポに参加した梨の側から熊森側の見解のおかしな所を指摘していきます。(梨のレポートはこちら) 以下引用 野生動物の生息数を適正頭数に落とすまで人間が管理すべき(=殺すべき)と考える行政や研究者たちが勢ぞろいしました 引用終わり さっそくダウト。管理すべき=殺すべきではありません。シンポ内では殺す以前に様々な対応をしていることもきちんと発表されていました。その具体的な行動として電気柵のレンタルやカキの木を切っておくことやその成果などが紹介されていました。管理すべきというのは“場合によっては殺すという
外来生物問題を主に扱います。ときどきその他のことも。このブログでは基本的に名無しさんは相手にしませんのであしからず。 そろそろ、オオカミ再導入についても取り上げたいのですが、今日は熊森ネタです。 熊森のドングリ運びですが、一部の人から「乾燥したドングリは発芽しないのでは?」という指摘がありました。確かに完全に乾燥したドングリは発芽しないようですが、そこまでいかずに冬を越すドングリもありそうです。 実は去年、ちょっとした実験?をしていました。ゆでたドングリがいつ腐るか観察するつもりで、ドングリ(クヌギとコナラ)をとってきてゆでたものをベランダの鉢と冷蔵庫内においておきました。カビが来てわかるかな~?と思っていたら、待てど暮らせどカビは生えずに目論見は失敗しました。 その比較対象として、ゆでない普通のドングリもベランダに置きました。こちらもしばらくすると虫が穴をあけたので発芽しないかな?と思っ
圃場整備 (daku) 2011-03-04 22:01:53 私も田んぼと水路の分断の影響の方がずっと大きいと思います。圃場整備で用排水が分離され、特に排水路経由で田んぼに入れなくなっているところがほとんどになってますよね。田んぼから水路までの高低差を滝のように落としている構造。魚道を設置しているところでも、タモロコとか以上の大きいのは結構登りますが、メダカは厳しいのではないでしょうか。パイプライン用水経由で下流から魚たちが田んぼに入ってくるルートも結構見られますが、一方通行の用水の場合はネットワークが分断されてしまう。 農薬は魚毒性とか基準があるから、致命的でないのが普通ではないでしょうか。あまり詳しく知りませんが。 冬季湛水は、水鳥には大きな効果が出るでしょうが、水系のネットワークとはあまり関係ないですよね。 メダカは、条件そろえば湧くように増えていきます。で、水がなくなると死んで行
今年は海外では猫年のようです(今日初めて知ったが)。twitter上でよくやり取りする人のブログにこんな一言があったので、釣られてみました(笑。 >それはともかく、ねこクラスターの皆さんこぞって可愛い猫の画像を満載したエントリを、この日には上げてくれるはずだが(で す よ ね ?) じゃあやってやろうじゃないの(`・ω・´)!!! うちのぬこ様であられるクック様(雌)でございます。いつもはクーちゃんと呼んでいますが。命名は妹。実家にいるのでなかなか会えません。 おねむモード ネズミをとったことなんて今までに片手で数えられるくらいしかない猫ですが、いるだけでも多少は鼠害は減るようです。 彼女ももう10歳近くで人間で言うところの老人に片足突っ込んでますな。去年は自動車事故で顎を壊しましたが、獣医の手当と薬などで生き延びています。科学が発達していなければ、彼女は死んでいました。 彼女が子供のころ
外来生物問題を主に扱います。ときどきその他のことも。このブログでは基本的に名無しさんは相手にしませんのであしからず。 twitter上でtama_lion さんのご協力の元、まとめました。オオカミ再導入に関する私的な論点整理です。はっきり言って取り合う必要も本来はないのですが、コロッとなびいちゃう自治体もあるので仕方なくですね。 1.目的 シカなどの鳥獣を適正に保つ方法として見た場合 争点.シカなどを本当に減らせるのか? 大型の野生動物を選択的に捕食するのか? 捕食したとして影響はいかほどか?たとえば、病死するような個体を捕食しても個体数に大きな影響は無い(病気の個体が除かれることで個体群が健全に保たれるくらいの意味はあるかもしれないが)。費用対効果はどうか?(後述するが大型動物の再導入には莫大な費用がかかる) 2.再導入計画としてみた場合 争点 MVPS(最小存続可能集団サイズ)を確保で
お待たせしました。昨年から今年にかけての熊森批判のまとめをしていきます。 まず、今回の熊森批判の目的は、熊森の言い分と現在の主流派の言い分を対比させてみようというものでした。というわけで、最初は熊森批判ではなく、クマの生態、対策から紹介していきました。「獣害問題」として別カテゴリにまとめてありますが、ここでは熊森批判の一部としてまとめます。 ツキノワグマとはどんな動物か? 日本に棲むツキノワグマとヒグマの生態について簡単に解説しました。 クマの食べ物 ドングリってなんだろう? ドングリってなんだろう 補足 クマの主要な食べ物であるドングリ(堅果)について紹介しました。 クマが出没するわけ クマによる被害 自治体のクマ対策 基本のキホンと現状 クマが出没する原因であるドングリの豊凶作や人里近くの餌の有無、出没による被害や省庁や現場での対策を紹介しました。 ここまでが基本編となります。これ以降
外来生物問題を主に扱います。ときどきその他のことも。このブログでは基本的に名無しさんは相手にしませんのであしからず。 どうも、日本オオカミ協会(以下オオカミ協会)のほうのブログでキーストーン種について訂正記事が出たようです。読んだんですが、・・・・・・前より酷くなってない?今回は展開の都合上、最後にリンクを貼ります。 まずは、キーストーン種の定義認識について。 以下引用 改めて今の学会内での定義を専門家に聞いてみました。どうやら違っているようです。もっと広くなっていました。 引用終わり うん、酷いですね。たとえば、僕が前回出した「保全生態学入門」の初版出版は1996年。10年以上前です。もっと広くなっていたって知識のアップデート何年前で止まってるんですか(汗。このほかにもキーストーンのもともとの状態(石組みの橋を支える要で、もとは建築用語)をついこの前まで知らず、漬物石やピンのようなものと
外来生物問題を主に扱います。ときどきその他のことも。このブログでは基本的に名無しさんは相手にしませんのであしからず。 この記事を持ちまして、今回の熊森批判シリーズは終了したいと思います。思い起こせば10月の宇多田発言からこっち熊森関係にかかりきりでした。魚の外来生物が本業の人間が何で畑違いなこんなことをやっているのかと自問自答したことも数知れずです。まだ、まとめるべきことや実力不足で書ききれなかったことなど多くあります。まとめの方はおいおい出していくつもりです。では、長かった熊森批判に一旦幕を下ろしましょう。 まずこれを読んでください。 どんぐり運びでご迷惑をかけた一部地元のみなさん ごめんなさい 以下引用 ここなら入る人もなさそうだから大丈夫だろうと判断して置いた場所が、地元の人が通ることもある場所だったりして、「こんなところに、クマを集めるな」と、お叱りを受けたこともありました。やはり
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