Published 2024/06/26 16:45 (JST) Updated 2024/06/27 18:32 (JST) 小中学生のいる困窮世帯の計60%が、子どもの夏休みは「なくて良い」「今より短い方が良い」と考えていることが26日、民間団体のアンケートで分かった。理由は「子どもが家にいると生活費がかかる」が最も多かった。物価高が続く中、夏休みは学校の給食がないため家で食事を用意する必要があり、光熱費もかかることが背景にある。 調査は、認定NPO法人「キッズドア」(東京)が5月下旬から6月上旬にインターネットで実施。約1400世帯が回答した。 夏休みは「なくて良い」が13%、「短い方が良い」は47%だった。理由を複数回答で尋ねると、最多は「生活費がかかる」の78%だった。
コンテンツブロックが有効であることを検知しました。 このサイトを利用するには、コンテンツブロック機能(広告ブロック機能を持つ拡張機能等)を無効にしてページを再読み込みしてください。 ✕
2年前に賞味期限切れになったパンの缶詰が2個100円。1年前に賞味期限が切れているパスタは99円。1月30日までの韓国製ジュースは3個100円。都内某所「訳あり激安」スーパーに置かれた商品の一例だ。 もちろん普通のスーパーのように賞味期限が1年以上ある食品も置いてある。だがここは賞味期限切れがデフォ(定番/前提)だ。客はそれを分かってやってくる。 中にはゴディバのチョコレート小袋が2個298円もあれば、コオロギせんべい49円もある。共通点は「賞味期限切れ」である。 スーパーは駅から3分もかからない場所にある。混雑はないが客足が途切れることはない。ほかにも埼玉県、足立区などに系列店があるが、成城石井や紀伊国屋の立地とは重なっていない。街にはタワマンなどない。 激安店の存在は食品流通のなれの果て、とでもいうべきものかもしれない。売れ残った食品は、廃棄するだけでカネがかかる。タダ同然で店に持ちこ
当時の東京を示す現象 いったん地方に住んでみると、東京のすごさはよくわかる。何しろ、中央官庁はすべて揃い、かつて世界で絶大なる存在感を示した名だたる企業の本社が多数存在するのだ。 一時期世界で圧倒的存在感を示した「経済」の面において、東京は1980年代前半~1990年代前半はニューヨークと並ぶ世界一の都市だったと言っていいだろう。 1983年に「ビッグコミックスピリッツ」で連載が開始した漫画『美お 味いしんぼ』の初期のストーリーを読むと、当時の東京の雰囲気が見えてくる。 世界の名だたるレストランがこぞって東京に店舗を作り、そこに金持ち日本人が多数訪れる。そこに集う自称・食通はフォアグラがウマいだの「ここにあるもので一番高いものもってこい!」と言う。挙句の果てには「経済大国日本様様ですね」などと言う。 マドンナやマイケル・ジャクソンが東京ドームでツアーをすれば、連日満席に。当時最強だったボク
ネット上で少なからぬ人が、この国はすっかりひどい国になってしまったと嘆いている。そうした言葉に出合うたび、私もこくこくと頷かずにはいられない。 かつてルース・ベネディクトは「日本は恥の文化」と言い、その端的な指摘は当の日本人にも広く深く受け入れられたが、いまやもうすっかり恥知らずの国になり果ててしまった。 世の中の上つかたの人々が、あからさまに自分の欲得まみれのことを言い、行い、恬として恥じない。権力に抱きこまれたマスメディアは、そうした道に外れた行いを批判しようともせず、ただ大本営発表を既定のこととして報ずるのみ。 庶民もまた自分の興味・欲得にまっしぐらで、必要な情報を知らせようとしないマスコミに文句を言うどころか、彼らの発信するパンとサーカスに夢中だ。 西洋人から見て、支配者層から庶民まで「恥」を重んじると見えたのは、この国に「お天道さま」とか「世間さま」が生きていたからではないかと思
これぞダマシ。6月5日までこの値段が保証されると信用してはならない。日付を打ち直してまた値上げすればよいのだから。=7日、都内のスーパー 撮影:取材班= 日本がまだデフレと言われていた頃、「ガリガリ君」アイスを10円値上げするためにメーカーは理由を説明するためのCMを打った。高田渡の『値上げの歌』をバックに流すほどの凝りようだった。 子どもの駄菓子「うまい棒」も昨年4月、42年ぶりに2円値上げするというので話題になった。そう。メーカーにとって商品を値上げするということは最終手段だったのだ。 ところが昨今はどうだろう。同じモノが週単位で値上げされている。 あるスーパーでは箱入りコーヒーミックスが長い間298円で販売されていた。先週末、スーパーで買い物をした時値段を確認したが、5月31日まで298円という札が確かに貼られていた。 ところが、数日後、確認したら驚いたことに359円になっているでは
読むのにとても時間がかかったのは、著者が巨大な問いと格闘しているからかもしれない。戦後最悪ともされる凶悪事件を通して、私たちの社会の奥底で起きている変化をとらえた力作だ。 本書は、神奈川県相模原市の障害者施設、津久井やまゆり園で、入所者と職員45名が殺傷された事件の深層に迫ったノンフィクションである。事件そのものを取材した本は他にもあるが、本書が類書と一線を画すのは、サブタイトルにある「戦争と福祉と優生思想」という視点だ。一見バラバラな3つの言葉は実は深いところでつながっている。それだけではない。著者の人生もまたこの事件と無関係ではなかった。 ノンフィクションのディープな読者は著者の名前に見覚えがあるかもしれない。著者には浅草で起きた短大生殺人事件に関する著作(『自閉症裁判 レッサーパンダ男の罪と罰』)がある。2001年、浅草で19歳の女性が見ず知らずの男に刺し殺されたこの事件は、男がレッ
2022年の出生数速報値が遂に80万人を割ったというニュースも話題になりましたが、日本の出生数は1970年代以降長い減少基調の中にあります。しかし、そんな出生数が激減している日本の中において、唯一1990年代と出生数が変わらず減っていないところがあります。 意外なことに、それは東京なのです。 1990年代と比較し出生数が減っていない東京 「いやいや、それはおかしい。東京の合計特殊出生率は全国最下位じゃないか」と言いたいかもしれません。確かに、東京の出生率は圧倒的に最下位(2021年実績で1.08)で、生涯未婚率(50歳時未婚率・不詳補完値)でみても、男女とも東京が1位です。つまり、東京は未婚率が高く、出生率が低い場所で、「日本の少子化の元凶は東京にあり」と思ってしまう人も多いでしょう。 しかし、それは大きな誤解です。 合計特殊出生率というのは、15~49歳の各才別の出生率の合計値ですが、こ
無縁声声。 まいどです。 でくのぼうちゃんです。 ざっくり読みました!無縁声声 初版が1997年。今から25年ほど前。 著者の平井正治さんは、1927年生まれ。生きてはったら 95歳。 私が釜ヶ崎に来たのは18年ほど前。 全港湾労組の方なので、どこかで会ってるはず。 ああ、色々お話聞きたかった。 先日読んだ貧困の戦後史の参考文献にかかれていて、気になったので購入。 貧困の戦後史 (筑摩選書) 作者:正美, 岩田 筑摩書房 Amazon これ、学校の授業でだしてほしかったわー。 まず、読み始めで平井さんは住民票がないことを書いてはります。 1953、4年(昭和28、9年)、住民登録法、それと外国人登録法と、この二つがアメリカの占領政策の最後の頃にでて来ました。 住民登録法というのは、個別の人間を監視するための、日本軍が占領地で住民票を出させたのと同じ、そういう制度なんです。その時にビラも撒い
人口およそ70万の東京・江戸川区がひきこもりの可能性がある15歳以上のおよそ25万人を対象に初めて大規模な調査を行いました。 その結果、14歳以下の不登校の子どもなどと合わせ、区内に9000人余りのひきこもりの人がいて40代が最も多く、女性が男性よりも多いことなどがわかりました。 専門家は「潜在化したひきこもりが行政につながったという点で、新たなひきこもり支援の在り方としても注目される」としています。 区民70万人の76人に1人がひきこもり 江戸川区の調査は、およそ70万の区民のうち、14歳以下は不登校の情報が把握できているとして除き、15歳以上の区民のうち、給与収入で課税がない人や介護や障害など行政サービスを利用していない人がひきこもりの可能性があるとしておよそ18万世帯の24万6000人余りを対象に去年、初めて行い、8日その結果を発表しました。 調査は用紙を郵送する形で行われ、回答がな
「AV出演は性的搾取」気付くまでに何年もかかった。“生きるため”に契約する女性たち、新法案で被害救済できるのか アダルトビデオ(AV)出演被害の救済に向けた新法が、国会で議論されている。きっかけは今年4月の成人年齢引き下げによって、18、19歳が契約を取り消せなくなり、10代の被害増加が懸念されたこと。これまでほとんど議論されてこなかった問題だけに、被害救済に向けて「前進」と歓迎する声も上がる。法案の柱は「年齢や性別を問わず、映像公表後も1年間は無条件で契約解除できる」ことだ。 ただ、はたしてこの内容で救済できるのか。虐待や貧困、性暴力から抜け出すため、生きるために契約したものの、出演後も苦しみ続ける女性は多い。「自己責任」と言われ、出演が被害だったと認識するまで何年もかかるケースもある。被害に遭った女性2人に経験を聞くと、福祉などの支援からこぼれ落ちる実態も見えてきた。(共同通信=川南有
規制改革・議長になった夏野剛が「クソなピアノ発表会」以外にも暴言!「一般ピープル目線で語るな」「税金払ってないくせに格差を問題視する若者」 さらに、「批判をしている奴は選挙権を返上しろ」にいたっては、民主主義の完全否定としか言いようがない。これまた当然だが、政治に詳しくない人も、無関心な人も含め、すべての国民が等しく選挙権を有するというのは民主主義の最低限のルールだ。それを総理大臣の官邸滞在時間の少なさを問題にしただけで「選挙権を返上しろ」などという暴言を吐くのは、やはり根底に民主主義否定、独善的なエリート主義があるとしか思えない。 夏野氏は、政権を批判する人たちに対して「一般ピープル」という小馬鹿にしたような言葉を使っていたが、昭和ぶりに聞くこの言葉にも、夏野氏の思想が現れている。ようするに夏野氏は、首相や自分のような“特権階級のエリート”“選ばれし人間”だけで政治をやればいい、“一般ピ
「昨日の謝罪を撤回いたします【改めて謝罪】」と題した動画を8月14日に配信したDaiGo氏。スーツ姿で差別発言について謝罪し、何度も頭を下げた=YouTubeの公式チャンネルから 8月7日、「メンタリスト」を名乗るDaiGo氏が自身のYouTubeチャンネルで、「ホームレスの命はどうでもいい」、「人間は群れ全体の利益にそぐわない人間を処刑して生きていける」、「生活保護の人たちに食わせる金があるんだったら猫を救ってほしい」などと差別発言を連発し、大きな社会問題となった。 私が代表を務める一般社団法人つくろい東京ファンドは、他の生活困窮者支援団体とともに14日、「メンタリストDaiGo氏のYouTubeにおけるヘイト発言を受けた緊急声明」を発表した。 この声明の趣旨と背景については、朝日新聞デジタルに私のロングインタビュー「『生活困窮者を間接的に死へ…』 差別発言に感じた恐怖」が声明の全文とと
生活保護攻撃と弱者排除はDaiGoだけではない! 片山さつき、世耕弘成、麻生太郎、石原伸晃ら自民党政治家も同罪だ メンタリストのDaiGoが、生活保護受給者やホームレスについて「必要のない命」などと発言したことが大きな問題になっている。 当然だろう。「僕は生活保護の人たちに、お金を払うために税金を納めてるんじゃない」「生活保護の人に食わせる金があるんだったら猫を救ってほしい」と生活保護受給者を完全否定した上、「ホームレスの命はどうでもいい」「どちらかというといないほうがよくない、ホームレスって?」「正直。邪魔だしさ、プラスになんないしさ、臭いしさ、治安悪くなるしさ、いないほうがいいじゃん」などと、ホームレスに対する排除までを肯定したDaiGo。 人の命に優劣をつけ、自分にとって“価値のない”者の命は殺されてもかまわないというその発言は優生思想そのものだ。しかも現実にホームレスが襲撃されたり
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く