生活保護の増加については、おそらくほとんどの人が現状を望ましくないと思ってはいるだろう。生活保護がこれだけ増えるのは何が悪いのか、派遣労働の現状なのか、不正受給があるからか、生活保護患者を短期入院させては転院させ、グルになってたらい回しで儲ける医療機関などの貧困ビジネスが問題なのか。いろんな問題が積層していて、簡単にどれと犯人を見つけられない現状は、言いようのない苛立ちを感じさせる。だが、何かがおかしい、という時にどこに矛先を持っていくか、その矛先に人間性というものが表れる気がする。 お笑い芸人の河本準一。かなりの売れっ子なのに親を扶養していない、とついに記者会見まで開かされる羽目になってしまった。当初は匿名で「稼いでいるはずなのに親を扶養していない人がいる」という程度で、生活保護の申請に対する審査の問題点などが議論されているものだと思っていた。 ところが、誰が名前を出したのかしらないが、