[東京 17日] - 2015年初からの欧州株の大幅高を追いかける格好で日本株が上昇し、日経平均株価が一時2万円の大台に乗せるなど株式市場は盛り上がっている。株高の流れは、ファンダメンタルズが冴えない新興国にも波及。4月以降は中国など新興国株も大幅高となり、2014年9月の高値を超えてきた。 1月に発動された欧州中央銀行(ECB)による量的金融緩和政策が、欧州株のラリーをもたらした主因だろう。同様に金融緩和強化を続ける日本や新興国でも、金融緩和がリスク資産の価格を押し上げるメカニズムが欧州発で広がったとみられる。最近の日本の株高については複数の要因が影響していると思われるが、この側面が最も大きいだろう。 一方で、米国市場は総じて冴えない動きが続いている。年初対比で株式市場はほぼ横ばいにとどまり、債券市場では10年国債金利が年初とあまり変わらない2%前後の低水準で推移。3月分の雇用統計では伸