大手回転ずし店チェーンで「シメ」の一品戦争が勃発中だ。火付け役はスシローが一昨年4月に投入したしょうゆラーメン。これが投入1カ月で100万食の“バカ売れ”となったのをきっかけに、各社がラーメンをはじめ、カレーやパスタ、そばなどを競い合うように投じ始めたからだ。シメのメニューは、すしだけでは物足りない来客の胃袋をがっちりつかんで売れ行きも上々で、業界の再活性化にもつながっている。 シメ戦争の主戦場はラーメンだ。あきんどスシローが運営する最大手の「スシロー」が一昨年4月に発売した「出汁入り鶏がら醤油ラーメン」(税別280円)のヒットに伴い、この分野は確実に需要が見込めると判断しているためだ。 スシローは、来客の胃袋をつかむため、今年4月には新商品「コク旨まぐろ醤油ラーメン」(税別280円)を発売。だしに自家製の「焼きまぐろオイル」を使い、小豆島の老舗醸造所の生搾りしょうゆを100%使用する