三省堂のイベントで「辞書マニア」として講演する見坊行徳さん(向かって左から2人目)=2023年11月30日、東京都渋谷区 辞書から削除された言葉を集めた辞典がある。「オート三輪」「コギャル」「ながら族」。時代を感じさせる収録語を選んだのは、著名な編さん者の孫で、自ら「辞書マニア」を名乗る見坊行徳さんだ。スマートフォンやAIが普及し、紙の辞書を引く機会が減った現代、辞書の価値はどこにあり、どう変わってゆくのか。話を聞いた。(時事ドットコム編集部 太田宇律) 【時事コム取材班】 ◆見坊行徳(けんぼう・ゆきのり) 辞書マニア、校閲者。1985年生まれ、神奈川県出身。早稲田大国際教養学部卒。在学中に「早稲田大学辞書研究会」を結成し、「早稲田大辞書」を編さん。「三省堂国語辞典」の初代編集主幹、見坊豪紀(ひでとし)の孫。YouTube番組「辞書部屋チャンネル」やイベント「国語辞典ナイト」を通じ、辞書の