雲海から飛び出したH2Aロケットが、白い煙を吐き出しながら青空を駆け上がる――。朝日新聞では社機「あすか」から、ロケットの打ち上げをほぼ毎回空撮しています。上空の規制は? 飛行コースは? 2014年12月3日午後1時22分04秒に鹿児島県の種子島宇宙センターであったH2A26号機による「はやぶさ2」の打ち上げを例に、空撮の方法を紹介します。高度数千メートルから見る打ち上げは、地上とは別世界です。
雲海から飛び出したH2Aロケットが、白い煙を吐き出しながら青空を駆け上がる――。朝日新聞では社機「あすか」から、ロケットの打ち上げをほぼ毎回空撮しています。上空の規制は? 飛行コースは? 2014年12月3日午後1時22分04秒に鹿児島県の種子島宇宙センターであったH2A26号機による「はやぶさ2」の打ち上げを例に、空撮の方法を紹介します。高度数千メートルから見る打ち上げは、地上とは別世界です。
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H2Aロケット25号機が7日午後、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。約30分後に搭載していた静止気象衛星「ひまわり8号」を予定の軌道に投入し、打ち上げは成功した。H2Aの成功は19回連続で、成功率は96%となった。 H2Aはカウントダウンが「0」になると、白い煙をはき出しながら上昇し始めた。爆音が一瞬遅れて届く。そして、まばゆい光を放ちながら機体を回転させて方向を変え、東に向かって大空を駆け上がった。 約1分50秒で補助ロケットを分離。さらに第1段、第2段ロケットを切り離しながら加速し、太平洋上の約260キロ上空でひまわり8号を予定の軌道に投入した。 気象庁によると、ひまわり8号… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続
国産大型ロケット「H2A」25号機の機体が30日、三菱重工業飛島工場(愛知県飛島村)で報道陣に公開された。気象庁の人工衛星「ひまわり8号」を載せ、種子島宇宙センター(鹿児島県)で10月中に打ち上げられる予定だ。 25号機は、第1段(長さ約30メートル)と第2段(同約11メートル)からなり、重さは約15トンある。約100万点の部品が使われ、9割が国産だ。宇宙センターに運んだ後、人工衛星を覆う「フェアリング」や、補助ロケットの「ブースター」を取り付け、打ち上げに備える。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)に属する研究機関で、元をたどれば東京大学宇宙航空研究所、文部省宇宙科学研究所といった、日本の宇宙開発の科学観測面を担当してきた組織の末裔だ。今でも、東京大学など連携する大学から、あるいは総合研究大学院大学として、学生も受け入れており、「相模原キャンパス」と呼ばれる。 ゲートからものの100メートルほど進むと、M(ミュー)-3SIIやM-V(ファイブ)といったロケットがごろりと横たえて屋外展示してあった。数々の科学衛星や探査機を宇宙に送り出してきた歴代の宇宙ロケットだ。さらには、研究・管理棟(I)の1階にある展示室では、これまでに宇宙に飛び立った科学衛星、探査機の模型などが所狭しと並んでおりミニ宇宙博物館になっていた。建物に出入りする際に必ず通る場所であり、それを目にするだけで宇宙に関心のある人はテンションが上がるだろう。 今回、お話を伺うことになった岡田達明
打ち上げられたイプシロン=14日午後2時、鹿児島県肝付町、池田良撮影 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は14日午後2時、新型の固体燃料ロケット「イプシロン」を、鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げた。イプシロンは、惑星観測衛星「スプリントA」を載せ、爆音を響かせながら上昇した。 イプシロンは全長約24メートル、重さ約90トン。液体燃料の大型ロケット「H2A」に使われている固体補助ロケットを1段目に流用し、部品の一体化やチェックの自動化などを進めたことで、打ち上げ費を先代の固体燃料ロケット「M(ミュー)5」から38億円に半減させた。 内之浦から大型ロケットが発射されたのは2006年以来7年ぶり。8月27日にも発射目前まで秒読みが進んだが、予定の19秒前に異常が誤検知され、中止されていた。この日の再挑戦には再び、大勢の見学者が集まり、発射を見守った。 関連記事イプシロン打ち上
2014年打ち上げ予定の小惑星探査機「はやぶさ2」に載せる名前やイラスト、寄せ書き、メッセージの募集は8月9日午後5時まで。宇宙航空研究開発機構(JAXA)のWebサイトからも応募できるので、まだの人はお早めに。 小惑星に向けて打ち込むターゲットマーカー、地球に帰還する再突入カプセルに名前とメッセージ、寄せ書き、イラストを登録できる。応募者の名前が刻まれたターゲットマーカーは小惑星に残り、名前やメッセージなどを載せた再突入カプセルは約6年を旅を経て20年に地球に帰還する予定だ。 関連記事 「はやぶさ」が持ち帰ったイトカワの微粒子、一般公開 顕微鏡で実物を観察できる 小惑星探査機「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」から持ち帰った微粒子の実物が国立科学博物館で常設展示される。緑色に輝く粒子を光学顕微鏡で観察できる。 「はやぶさ2」に載せる名前やイラスト募集 小惑星探査機「はやぶさ2」に載せる名前や
ここまで3回にわたって、日本の宇宙政策新体制を関係者の証言から見てきた。今回は、1955年のペンシルロケット発射実験以来、日本はどのような体制で宇宙開発を推進してきたかを振り返る。 東京大学の学術研究から始まった宇宙開発は、1960年代末に政府の推進体制が固まった。この体制は1990年まではうまく機能したが、その後、機能不全に陥る。混乱は1998年の情報収集衛星の開発開始と、2001年の省庁統合でさらに増幅された。体制改革は2008年の宇宙基本法成立と2012年の体制改革を待たねばならなかった。 歴史を追うことで見えてくるのは、日本の政治の宇宙政策に対する不作為だ。今回は、その経緯を見ていこう。 1960年代末に日本の宇宙開発体制は成立した 日本の宇宙への取り組みは、1955年4月に東京大学・生産技術研究所の糸川英夫教授が全長23センチのペンシルロケットの発射実験を行ったところから始まる。
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クレーンでつり上げられ、陸揚げされるイプシロンの第1段ロケット(1日午後、鹿児島県肝付町で)=長野浩一撮影 2日午前2時頃、鹿児島県肝付町(きもつきちょう)の国道448号で、宇宙航空研究開発機構(JAXA(ジャクサ))の新型固体燃料ロケット「イプシロン」の第1段ロケット(長さ約11メートル、重さ77・4トン)を積んだ大型トレーラー(全長約20メートル)が故障し、動かなくなった。 ロケットが荷台に積まれたまま、現場では片側交互通行が続いている。 イプシロンは8月22日に同町の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げ予定。JAXAによると、内之浦港から観測所に運ぶ途中の上り坂で、トレーラーの油圧が上がらなくなり、走行不能になったという。 JAXAは3日、現場でトレーラーを修理するか、代替車両を手配して移し替えるかを判断する。
(※)JAXAは翌日の会見で、あかつきは360回転しておらず、最大の傾きは42度だったと訂正。傾いた時間も、エンジン噴射から2分23秒後ではなく2分32秒後だったと訂正した。 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12月8日夜、金星探査機「あかつき」が、金星周回軌道投入のためにエンジンを噴射した際に大きく姿勢を崩し、1回転していたことを明らかにした。原因を調査し、6年後の軌道再投入につなげる。会見の様子はニコニコ生放送で中継され、約2万人が視聴した。 あかつきの高利得アンテナ(32kbps)を使い、約28Mバイトのデータをダウンロード。姿勢系のデータを解析した結果を、中村正人プロジェクトマネージャが説明した。 あかつきは、減速して金星軌道に乗るため、軌道制御エンジンを12分間噴射する予定だったが、噴射開始から2分23秒後の約5秒間で機体が360度ぐるりと回転したことが判明。機体が異常を感知し、
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