京都市は29日、災害や事故で鉄道の輸送障害などが発生した際に連携を強化する協定をJR西日本と締結した。1月下旬に大雪の影響で列車が駅間で立ち往生して乗客が長時間閉じ込められたトラブルを受け、市内で同様の危機事案が発生した場合は情報共有を迅速にすることなどを協定に盛り込んだ。事案が発生した際の連絡窓口を市は危機管理室、JR西は京滋支社と明確に定めた。市は1月24日の大雪発生当初、SNSなどから情
次世代型路面電車の芳賀・宇都宮LRT(宇都宮LRT)の成否のカギを握るのは、乗客の大半を占める通勤・通学客だ。マイカーから電車通勤へのシフトが進めば渋滞緩和にもつながる。クルマ社会が浸透した宇都宮では効果に懐疑的な見方も多いが、脱炭素推進、地域社会との共生など企業を取り巻く環境変化も追い風になる。開業の余韻が覚めやらぬ28日朝、JR宇都宮駅東口の様相が一変した。開業前は市内東部の清原工業団地、
石川県小松市は2024年春の北陸新幹線敦賀延伸を控え、新幹線が停車する小松駅と小松空港を結ぶ4.4キロメートルの区間で自動運転バスを導入する。10月に試験走行を実施、24年春に運行を開始する。24年度は運転手が乗車し、状況に応じて手動運転に替える「レベル2」で走行。25年度以降は一定の条件下で運転手なしで走行できる「レベル4」を目指す。中国の比亜迪(BYD)の電気自動車(EV)バス2台を導入す
しなの鉄道(長野県上田市)が29日発表した2023年4〜6月期の単独決算は、経常赤字が6000万円だった。前年同期(7900万円の赤字)から赤字幅が縮小した。新型コロナウイルスの影響が緩和して利用客数が回復しているものの、コロナ前の水準には及ばなかった。6
JR四国は29日、7月の鉄道事業の運輸取扱収入が前年同月比33%増の28億円だったと発表した。5月に実施した運賃改定による押し上げ効果が1億7000万円だと試算した。西牧世博社長は「計画を上回る数字だった。短距離の特急利用は減っているが、定期利用などで客離れは起きていない」と話
JR四国は29日、徳島線で踏切の遮断機が下りないまま列車が通過した事案が発生したと発表した。通過時に歩行者や走行車はおらず、落雷による不具合の復旧作業をしていた作業員が気付いた。落雷が原因とみられる焼損が列車を検知する機器に確認されており、同社は機器メーカーに調査を依頼して今後の対策を検討する。 徳島線の小島駅(徳島県美馬市)付近で23日午後1時41分ごろ発生した。同日午前11時ごろに発生した落雷の影響で異常を検知したため2本の列車を運休させ、復旧作業を終えた後に通過した2本目の列車で事案が発生した。 この踏切は列車を検知すると遮断機と警報機が作動する仕組みになっているが、機器は列車を検知できず、警報機も鳴らなかった。同社は一定の電圧にも耐えられる構造の機器が作動しなかった詳細な原因を機器メーカーを通じて調べる。 四国では、高松琴平電気鉄道(琴電、高松市)の運営路線でも踏切トラブルが相次い
北海道新幹線札幌延伸に伴いバス転換の方針となっている並行在来線のJR函館線長万部―小樽間(通称・山線)に関し、小樽市は31日~9月3日の計4日間、塩谷、蘭島地区の住民を対象に、同地区と市中心部を結ぶ往復バスの無料体験乗車会を行う。...
遠軽町内のJR石北線の上川―白滝間で、7日に土砂崩れが確認されてから28日で3週間がたった。現場周辺は過去にも土砂崩れが起き、そのたびに運休した。大雨などの過酷な気象条件に加え、専門家は鉄路設営の歴史的背景や地理的条件も要因に挙げる。近年、現場周辺では局地的豪雨が常態化。今後も被災と運休を繰り返せば、利用者の「JR離れ」を招き、石北線の存廃にも影響しそうだ。 今回の現場は奥白滝信号場から東へ約1・5キロの山中。線路下の盛り土が幅20メートルにわたって崩れた。道東は4日夜から断続的に雨が降り、3日間で8月の平年のほぼ1カ月分の雨量を観測。JR北海道は線路下の盛り土に雨水が浸透し、盛り土が緩んで崩壊したとみる。復旧工事は難航し、運行再開に2週間要した。
特急列車と普通列車各一本で、行き先を示す「系統板」を記念バージョンで運行。午前十一時四十五分ごろから三番線ホームで出発式があり、市のキャラクター「トコタン」も駆け付ける。沿線の各駅では乗車券セットなどの記念品の販売も始まる。...
6年前の九州豪雨で被災し一部が不通となったJR日田彦山線のある大分県日田市大鶴夜明(大明)地区では、2020年にバス高速輸送システム(BRT)による“復旧”が決まった直後から、将来のまちづくりに向けた住民主体の活動が立ち上がった。さらに、BRTを契機として新たなビジネスを開拓して、地域を盛り上げようとす...
天竜浜名湖鉄道は28日、寸座駅(浜松市北区細江町)の副駅名に自動車部品製造のソフテック(同市西区)が命名した「夢想(おも)い峠」を採用し、同駅で駅名看板の除幕式を開いた。駅名スポンサー制度の12駅目。期間は2026年3月末まで。 寸座駅の駅名看板を除幕した前嶋会長(中央)ら=浜松市北区細江町 同社の前嶋映雄会長が、天浜線沿線の美化活動に取り組んでいることがきっかけ。平安時代に征夷大将軍の坂上田村麻呂が東北討伐に向かう際に湖の景色を見て足を止め石に腰かけたことや、戦国時代に徳川家康が堀川城を攻略した後、木の根に座って休憩し、湖を望んだことなど「寸座」の由来とされる言い伝えを意識したという。同社のキャッチフレーズ「想いをカタチに」にも絡めた。 式典に出席した前嶋会長は「これだけ眺望の良い駅はなかなかない。インスタ映えするような場所になってほしい」と期待した。
福井鉄道(本社越前市)が運転士不足を理由に福武線の10月14日のダイヤ改正で減便を決め、地域の足を支える公共交通が抱える課題を浮き彫りにした。人手不足を背景に業界内では人材の奪い合いが激化。鉄道を含む...
●春休み前の土曜 JR西日本が、北陸新幹線金沢―敦賀間の開業日を来年3月16日とする方向で最終調整に入ったことが28日、関係者への取材で分かった。2015年3月14日の金沢開業から9年を経て、石川県内で計画されていた全区間に新幹線が走る。予定より1年遅れで迎える「第2の開業」に向け、沿線では機運の盛り上げが今後の課題となる。 関係者の話を総合すると、2000年以降で春に開業した新幹線は、開業日が春休み前に当たる3月中旬の土曜、春ダイヤの改正日に設定されていた。敦賀開業は来年3月の曜日配列なども考慮し、沿線関係者が「最有力」と予想していた第3土曜の16日となる。 新たに新幹線駅ができる小松市では、24年3月13~17日に全国から約8千人の参加を見込む日本商工会議所青年部の全国大会が開催される。地元では大会開幕前の土曜日に当たる9日開業を望む声もあった。 金沢―敦賀は線路延長約125キロで、1
富山地方鉄道の市内電車で28日、富山市消防団の団員募集を呼び掛けるラッピング電車の運行が始まった。市消防局と消防団の企画で、車両は消防車のように見えるデザイン。来年2月末まで運行し、人目を引く「レールを走る消防車」を通じ団員数の増加を図る。 車両の愛称は消防の「ファイヤー」と路面電車の「トラム」を掛け合わせた「ファイトラム」。側面には立山連峰やまといが描かれ、「わたしたちにできる地域貢献」「わたしたちのまち富山市を守る」のキャッチフレーズが記されている。 南富山駅で行われた出発式では、中村人司副団長が「消防団員の重要性を多くの市民に認識してもらいたい」とあいさつ。テープカットの後、沿線にある立正幼稚園と下堀こども園の幼年消防クラブ員計34人が記念乗車した。 市消防局によると、団員数は2010年にピークの2545人を数えた。以降は年々減少し、現在は1979人となっている。
羽田空港への路線をもつ京浜急行電鉄の業績が回復している。新型コロナウイルス禍で落ち込んだ鉄道の利用客が戻り、ホテル事業も改善している。川俣幸宏社長は8日、日経グループのマーケット・経済専門チャンネル「日経CNBC」に出演し「羽田空港2駅の利用客はコロナ前を上回っている」と述べた。番組での主な発言をまとめた。「年末年始から春にかけインバウンド(訪日外国人)はずっと上昇基調にある」2023年3月
リニア中央新幹線静岡工区を巡り、静岡県の川勝平太知事が「水」に続き、今度は「土」の問題で反発を強めている。JR東海の工事残土置き場の計画地を「深層崩壊する可能性がある」などと再考を要求。過去に現計画地が示された際は、可否について特段の言及をしておらず、再度の〝ちゃぶ台返し〟にJR東海は困惑する。関係者は「恐怖をあおっている」と批判している。 「1000年に一回という(災害)規模で考えるべきだ」。8日の静岡県知事定例記者会見。残土置き場の選定や安全対策の検討に当たり、想定すべき降雨災害のレベルについて、川勝氏は新たな見解を示した。 残土で形成する盛り土の崩壊防止策として、例えば排水施設を設置する際に考慮する降雨の想定レベルは、静岡県の基準で「5年に一度起こり得る降雨」だ。一方、JR東海が大半の残土を置く予定の大井川上流エリアの「燕(つばくろ)」と呼ばれる計画地では、100年に一度の降雨を想定
JR西日本とNTTコミュニケーションズ(東京)は28日、一つのIDで自治体や企業と連携できる新しい会員制サービス「Mobility Auth Bridge(モビリティ・オース・ブリッジ)」を、9月5日から提供すると発表した。2025年大阪・関西万博に向け、鉄道やバスの予約が一括でできる「MaaS(マース)」アプリにも使われる。 新サービスは、自治体によるデジタル商品券の配布やオンデマンドバスの運行、企業のマーケティングなどへの活用が想定されている。鉄道事業者がこうしたサービスを提供するのは初めて。 本人確認の効率化や行政のシステム構築の簡略化につながるという。JR西の交通系ICカード「ICOCA(イコカ)」やNTTドコモの利用者データを活用することで、観光地の活性化や住民サービスの向上につなげる。
みなとみらい線を運行する横浜高速鉄道は、同線日本大通り駅が最寄り駅となる横浜開港資料館(横浜市中区)で、特別展「関東大震災100年 大災害を生き抜いて―横浜市民の被災体験―」が開催されていることを踏まえ、同資料館とコラボレーションした一日乗車券=写真(横浜高速鉄道提供)=を発売している。 乗車券のデザインには、同資料館が所蔵する昭和戦前期の絵はがきのものが採用されたといい、関東大震災の復興事業で開園した山下公園(同区)が描かれている。みなとみらい線全線で自由に乗り降りでき、特別展の会期中に同資料館で提示すれば、入館料が割り引きされる。 特別展は12月3日まで。震災当時の横浜の小学校教師が手がけた大火災のスケッチや、市民らの体験記などが展示されている。震災発生前後の桜木町駅の写真なども紹介されている。 横浜高速鉄道の担当者は「大震災の貴重な記録を見ていただくとともに、横浜巡りに一日乗車券を活
平成29年7月の九州北部豪雨で被災し、一部区間が不通となったJR日田彦山線沿線で、添田(福岡県添田町)-日田(大分県日田市)を結ぶバス高速輸送システム(BRT)が開業した。被災から6年、このうち復旧方針の決定に3年を要した。BRTが地域の交通網として定着するか、また赤字の地方鉄道がバス転換する際のモデルケースとなるかが注目される。運行するJR九州や自治体関係者は乗客確保に力を入れる。 28日午前10時すぎ、福岡県東峰村の停留所「大行司」には地元の子供ら約200人が集まり、運行を開始したBRTの車両に大きく手を振った。乗車した同村の中村美恵子さん(81)は「通院のため週1回程度活用したい。移動の際に誰かに乗せてもらうのではなく、自分で動けるようになるのでうれしい」と歓迎した。 27日には同村の停留所「宝珠山」で開業記念式典が開かれ、福岡、大分両県知事らも出席した。7月の大雨のため運行区間で土
福島県奥会津地方の山あいを縫うように走るJR只見線は「秘境路線」として名高い。豪雨被害による不通区間が復旧し、全線再開通して10カ月余り。財政負担を伴ってでも鉄路としての復活を望んだ地域の熱意に応えるように、県内外からの利用者は絶えない。 被災前、只見線の赤字は年間2億8千万円に上った。不通区間については復旧費も巨額となるため、JR東日本は当初、鉄道再建に難色を示し、バスへの転換を推した。だが、観光利用を重視する沿線自治体は鉄路での再開を求め、住民も署名活動を展開した。 JRが打開策として提示したのが上下分離方式だった。地元には維持管理費の負担が生じる。一部自治体からは慎重な意見も出た。「これは『負担金』ではなく、会津が観光で生きていくための将来への『投資』と考えよう」。当時只見町長だった目黒吉久さん(71)は慎重な姿勢を見せる関係者に、そう訴えた。一定の負担をしてでも全線再開通を目指す機
【読売新聞】 岡山県津山市のJR津山駅が21日で開業から100周年となり、記念式典が開かれた。 JR西日本によると、同駅は1923年(大正12年)8月21日、国鉄作備線の津山―美作追分、津山―津山口の開通に伴って開業。今春にはエレベ
「ようやく復興した気がする」「地元の振興につながれば」――。福岡県と大分県を結ぶJR日田彦山線が28日、2017年の九州北部豪雨で被災した区間をバス高速輸送システム(BRT)に切り替え、「ひこぼしライン」の愛称で新たなスタートを切った。姿は変わったが、6年ぶりに復活した路線に、日田市内では期待の声が上がった。 午前5時50分、JR日田駅前に日田市の「水郷」をイメージしたブルーの小型電気バスが静かに到着した。福岡県のJR添田駅方面に向かう「一番バス」で、地元商店街や観光関係者らが「日田彦山線の星になりますように願いを込めました」としるした横断幕を掲げ出迎えた。「彦」と「星」を強調し、「ひこ星」のように光り輝いてほしいとの思いを込めた。 小型電気バスは、運転士を含めた定員が25人で、17席が設けられている。一番バスには、14人が並び到着すると楽しそうに乗り込んだ。先頭に並んだのは日田市川下の温
【香川】高松市牟礼町で保存・公開されている大正生まれのレトロ電車「20形23号」の車内に、電車が活躍していた約30~40年前の高松琴平電気鉄道(ことでん)志度線の沿線を再現した鉄道模型のジオラマが展示された。レトロ電車を守ってきた男性の「電車の中に電車を走らせたい」という思いを、愛好家らが実現した。 レトロ電車は、四国霊場85番札所の八栗寺と86番札所の志度寺への遍路道の途中にあるNPO法人88(エイティエイト)の施設で保存・公開されている。 1925(大正14)年の製造で、2020年9月の引退時には、営業路線を走る電車として国内最古だった。88の笹尾正福(まさとみ)・代表理事(68)がことでんから譲り受け、お遍路さんの休憩所として活用。鉄道ファンにも人気のスポットだ。 笹尾さんはあるとき、「電車の中に電車を走らせたい」との思いを鉄道カメラマン、坪内政美さん(48)=同市=に打ち明けた。坪
コンテンツブロックが有効であることを検知しました。 このサイトを利用するには、コンテンツブロック機能(広告ブロック機能を持つ拡張機能等)を無効にしてページを再読み込みしてください。 ✕
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く