JR東海による新幹線の「走るオフィス」化が止まらない。2023年10月、従来よりも快適にパソコンなどを使える「S Work Pシート」を導入。25年3月末までに、個室感覚で使える車両内ワーキングスペース「ビジネスブース」をN700S全編成に導入する。 「S Work Pシート」は2023年10月、のぞみ、ひかり、こだまに導入が完了。7号車に10席設けた。S Work Pシートの料金は通常の普通車指定席の料金(EXサービス利用)に1200円を追加した金額 東海道新幹線の利用状況は新型コロナウイルス禍で激減し、まだ完全には戻りきっていない。2023年4〜12月実績を見ると、観光客がメインになる土日休日については、インバウンド(訪日外国人)の恩恵もあってコロナ禍前との比較で101%と堅調だが、ビジネス客がメインの平日は87%と戻りが鈍い。 一方、テレワークやオンライン会議が急速に普及し、ビジネス