2023年7月4日発売の「日経トレンディ2023年8月号」 ▼Amazonで購入する では、「得するクレカ・ポイント・スマホ決済」を特集。旅行好きなら、2023年10月から始まるJR東日本の「JRE POINTステージ」は必見だ。半年間のポイント獲得数に応じて4段階のステージ判定がされ、最も難しい「プレミアム」を2期連続で獲得すると、人気の周遊型寝台列車「TRAIN SUITE 四季島」の優先申し込み権などの特典が得られる。 ※日経トレンディ2023年8月号より。詳しくは本誌参照 通勤をはじめ、毎日の足に鉄道を使う人は多いはず。どうせ乗るなら、技を駆使して得をしよう。実は、主要な鉄道会社のポイントサービスでこの1年、ポイ活への影響が小さくない変化が起きている。 旅行好きなら、2023年10月から始まるJR東日本の「JRE POINTステージ」は必見だ。半年間（3～8月、9月～翌年2月）のポ

JR東海は27日、東京駅直結の施設「エクスプレスワーク　ラウンジ」のサービスを拡充すると発表した。スタートアップ3社と協業し、荷物の預かりや靴磨き、ネイルケアなどを提供する。東海道新幹線は観光利用が好調な一方、ビジネスは新型コロナウイルス禍前の水準に戻っていない。サービスの充実で需要を喚起する。8月7日から荷物の預かりを始める。利用は有料でスタートアップのエクボ（東京・渋谷）が運営するサイトや

ゆりかもめ（東京・江東）によると、新交通システム「ゆりかもめ」の累計利用者がこのほど10億人を突破した。1995年11月1日の開業から27年あまりでの達成となった。同社は10億人の達成を記念し、式典や車両撮影会を開催する。式典は8月5日にゆりかもめ新橋駅で開かれる。乗客の代表1組に感謝状や1日乗車券、オリジナルグッズなどを贈呈する。9月10日には、ゆりかもめの車両基地で車両撮影会を開く。小

国土交通省など4者は26日、北海道新幹線の札幌延伸時にJR北海道から経営分離される並行在来線、函館線の函館―長万部間の貨物輸送維持に向けた協議を開いた。新幹線延伸後も「貨物鉄道機能を確保する方向性が妥当」との認識で一致した一方、北海道と本州を結ぶ貨物の大動脈が維持されれば、北海道新幹線のスピードアップに課題が残りそうだ。国土交通省と北海道、JR北海道、JR貨物は2022年11月から実務者レベル

JR東日本は27日、記録的な大雨の影響により一部区間で運休が続く秋田支社管内の運転再開見通しを発表した。復旧工事が順調に進み、奥羽本線が31日、五能線は8月11日にそれぞれ全線で運転を再開する。青森、秋田両市を結ぶ人気の観光列車「リゾートしらかみ」も同11日に全区間で再び運転を始めるとした。同支社によると、管内で50カ所を上回る被害が出た。奥羽本線は秋田市の大張野駅近くで盛り土が崩れ電化柱が傾

JR各社は27日、お盆期間（8月10〜17日）の新幹線・在来線の指定席の予約席数が7月26日時点で前年比53%増の270万席だったと発表した。新型コロナウイルス禍前の2018年比では92%だった。混雑のピークは下りが11日で、上りが15日となる見込み。旅客6社合計の新幹線の予約席数は前年比52%増の217万席、在来線は56%増の54万席。新幹線は18年比93%、在来線は88%の水準だった。新型

全国知事会で発言する玉城デニー知事＝26日、山梨県 玉城デニー知事は26日、全国知事会（会長・平井伸治鳥取県知事）が山梨県で開いている2023年全国知事会議で、県内への鉄軌道の導入に向けて国へ働き掛けることを要望した。平井会長は玉城知事の要望を受け、全国的な人口減少を受けた将来的な公共交通システムの在り方に関する緊急要望書に県内への鉄軌道導入も明記することを示した。 玉城知事は沖縄は全国有数の交通渋滞が激しい地域だと紹介。鉄軌道の導入を長年要望しているが、国と県の調査方法が異なるため折り合いがつかないと説明。「1日も早く車に変わる社会インフラの整備を求め続けている。観光立県でもあるので県民も観光客にも公共交通の利便性を高めたい」と述べた。（梅田正覚）

30年の歳月を経て、ついに開業するＬＲＴ。全国初の新線として注目を集めている＝26日午前10時、宇都宮市内 黄色い車両をモチーフにした布地に、子どもたちが思い思いの絵を描く。完成した大型の旗には「Ｗｅｌｃｏｍｅ　ＬＲＴ」の文字。次世代型路面電車（ＬＲＴ）沿線の宇都宮市峰地区向原自治会が９日開いた開業記念イベントの光景だ。 ＬＲＴはＪＲ宇都宮駅東口から芳賀・高根沢工業団地まで14・６キロを結ぶ。商業施設や学校、工業団地に停留場を設け、通勤通学時間帯は８分間隔で走る。 同自治会の国谷善一（くにやぜんいち）さん（70）の期待は大きい。「高齢者はバス停で長時間待っていられない。ＬＲＴで利便性が高まる」。開業は１カ月後。国谷さんは子どもたちと一緒に旗を掲げ、初運行を待つつもりだ。 ◇　　◇ 宇都宮市東部に新交通システムを導入する－。30年前の１９９３年、当時の渡辺文雄（わたなべふみお）知事の旗振りで

ＪＲ西日本岡山支社は８月１１日から、日本遺産「桃太郎伝説」にちなんだラッピング列車を運行する。古墳や寺社など同遺産を構成する豊富な文化財の魅力を表現したデザイン。２０２４年２月まで桃太郎線（吉備線）...

【倶知安、ニセコ、赤井川】２０３０年度末予定の北海道新幹線の札幌延伸に向け、後志管内でトンネル以外の高架橋など地上部工事が相次ぎ本格化している。地上部工事の大半は羊蹄山麓と周辺に集中し、従事者は単純計算で計９００人余りに達する。滞在は工事完了まで数年に及び、生活用品や車両の燃料などを現場周辺地域で調達するだけに、地元では経済波及効果への期待が高まっている。...

JR九州は26日、西九州新幹線（武雄温泉－長崎）について、開業した昨年9月23日から今月25日までの約10カ月間で累計200万3千人が利用したと発表した。通勤・通学定期「新幹線エクセルパス」は6月末時点で453人が利用し、開業当初から2倍以上に増えた。 1日平均約6500人が利用し、新型コロナ禍前の2018年度同期の旧特急かもめ（諫早－長崎）の水準をおおむね維持した。累計の利用者は、開業から153日間で100万人を突破し、その後の153日間で200万人を超えた。同社は「開業効果が持続したまま、好調に推移している」としている。 エクセルパスの利用者は諫早－長崎間が最多の147人。次いで武雄温泉－長崎83人、新大村－長崎69人、武雄温泉－嬉野温泉56人など。開業直後の昨年9月末時点の利用者は計221人だった。

２０３０年度末予定の北海道新幹線札幌延伸に伴い、ＪＲ北海道から経営分離される函館線函館―長万部間を巡り、国や道などが２６日、貨物鉄道を維持する方向で一致したと正式に発表した。昨夏、巨額の赤字の試算を道が公表したことで沿線自治体が線路維持に難色を示し、国と道が中心となって事態は動き出した。...

北海道新幹線札幌延伸でＪＲ北海道から経営分離される並行在来線の函館線函館―長万部間について、国や道、ＪＲが貨物鉄道維持で一致し、具体的検討に入った。

国土交通省、道、ＪＲ貨物、ＪＲ北海道の４者が２６日、２０３０年度末予定の北海道新幹線札幌延伸でＪＲ北海道から経営分離される並行在来線の函館線函館―長万部間について、貨物路線を維持する方向で正式合意したことに、タマネギ列車の運行継続を願うオホーツク管内の自治体や関係団体から、安堵（あんど）の声が漏れた。今後は、年間数十億円に上るとされる維持費の負担問題の議論の行方を注視する。...

リニア中央新幹線南アルプストンネル工事湧水の県外流出対策として、ＪＲ東海が静岡県有識者会議の専門部会で示した「田代ダム取水抑制案」。ＪＲは６月下旬、ダムを管理する東京電力リニューアブルパワー（東電ＲＰ）と具体的な協議を開始したと発表した。同案は、リニア問題で最大の懸案となっている「トンネル湧水の全量戻し」を実現するためにＪＲが２０２２年４月に示した「切り札」。案の実現に関係者の期待は高まるが、東電ＲＰがどこまで応じるのかは現時点で見通せない。県専門部会などの議論を通じてこれまでに明らかになった課題を整理する。 （左）田代ダム取水抑制案のイメージ　（右）大井川最上流部から取水し、富士川水系に水を流す田代ダム。取水抑制することで、リニア工事に伴う大井川流量減を補う方策が議論されている＝２０１９年８月、静岡市葵区（静岡新聞社ヘリ「ジェリコ１号」から） 冬場の施設維持にも取水　必要水量確保できるの

トンネル湧水活用は水温対策？　委員「目的分かりづらい」　リニア専門家会議 ＪＲ東海は代償措置の一つとして示した「トンネル湧水を活用した生態系の創出」について、トンネル湧水が大井川の水温に与える影響の低減対策としても有用と説明した。専門家会議委員からは「目的が分かりづらい」などの声が上がった。 リニア工事に伴う大井川上流部の水生生物への影響について議論した国土交通省専門家会議＝２６日午前、東京都 ＪＲの示した予測によると、大井川上流部の椹島に出口部を設置予定の導水路トンネルから、大量のトンネル湧水を大井川に放流することで、付近の河川水温は１月に最大で約１０度上昇する可能性がある。ＪＲはトンネル湧水の流路を新たに設ければ、水温を下げてから河川に放流することができ、水温対策にもなるとした。 大同大特任教授の大東憲二委員（環境地盤工学）は「温度の高い湧水の生態系をつくるのか」と疑問を呈し、「温度調

災害復旧想定　初の合同訓練　静岡鉄道と天竜浜名湖鉄道 静岡鉄道（静岡市葵区）と天竜浜名湖鉄道（浜松市天竜区）は２６日、同区二俣町の天竜二俣駅で自然災害を想定した合同訓練を実施した。約２０人が参加し、車両が脱線した場合の早期復旧や安全確保の手順を確認した。 脱線した車両をレールに戻す作業を確認した訓練＝浜松市天竜区二俣町 災害時の連携強化を図る目的で実施した。 作業員は、静岡鉄道が用意した脱線復旧用の機材を使い、約３０トンの車両をレールに戻した。作業員はホイッスルや声で合図を出しながら、車輪の位置を細かく調整した。静岡鉄道鉄道部の川口往一技術課長は「今後につながる訓練になった。連携を深めて一緒に県内の鉄道を盛り上げていきたい」と話した。 訓練の後、両社は意見交換を実施し、訓練の手順や安全対策などを確認した。

旧三江線の廃線路を保線カートに乗って楽しむイベントが29、30日と8月11～13日、三次市三次町の旧尾関山駅一帯である。夏休み企画として一般社団法人みよしSL保存倶楽部（くらぶ）が開く。

大田市が新庁舎を建設する大田市駅（左端）の一帯。店舗や一戸建てが並び、一部は更地になっている土地区画整理事業地内（右）に整備する 島根県大田市は2028年度を目標に、新たな庁舎をJR山陰線の大田市駅前に建設する。現在の庁舎は老朽化が進み、震度6以上の地震で倒壊か崩壊の危険性があるとされたことから、駅前の市有地に新築移転し、市中心部の活性化にもつなげる狙い。乗客が減少している山陰線の利用増も期待している。

滋賀県は、鉄道やバスなど公共交通の維持・活性化施策の方向性を示す「地域交通ビジョン」の策定に向け、県職員が市役所や商業施設、病院などに出向…

山陽電気鉄道（神戸市長田区）は８月１９日、山陽明石－山陽姫路の区間が開業１００周年を迎える。子ども用往復切符を１００円で発売するほか、自社の歴史と播州の四季を表現した記念ヘッドマークを投入する。 同区間は、前身の神戸姫路電気鉄道が１９２３（大正１２）年８月に開通させた。沿線には大手企業の工場などが並び、通勤の足として親しまれている。

阪神電気鉄道は２６日、住吉駅（神戸市東灘区）のバリアフリー化工事を行うと発表した。現在の改札口より西側の駅中央付近に新たな改札口を設け、改札内から高架ホームに上がるエレベーターを新設する。２０２５年度末の完成を目指す。同駅は阪神本線の駅で唯一エレベーターがなく、今回の工事で全３３駅への設置が完了する。

栃木県宇都宮市と芳賀町が整備する次世代型路面電車（ＬＲＴ）の運行会社宇都宮ライトレールは26日、運行ダイヤを発表した。開業翌日から来年３月までの「開業特別ダイヤ」で、ＪＲ宇都宮駅を発着する新幹線の始発と終電に接続するダイヤを組んだ。 平日は朝４時台から深夜０時台まで、土日祝日は朝５時台から深夜11時台まで運転する。来年３月のＪＲダイヤ改正に合わせてダイヤを見直す予定で、それまでの間は快速のない普通運転とし、目標とする運行頻度よりも間隔を空けて朝夕のピーク時は約８分間隔、それ以外の時間帯と土日祝日は約12分間隔で運転する。宇都宮駅東口│芳賀・高根沢工業団地間の所要時間は48分。 平日は、宇都宮駅午前６時27分発の東京行き新幹線に接続するため、車両基地を４時台に出発する。始発は平石４時50分発、芳賀・高根沢工業団地行き。折り返しても宇都宮駅東口に６時18分に到着するようにした。同東口発、同工業

各務原市那加新田町にある「ひよし幼稚園」園長の小島宏毅さん（６２）が、かつて岐阜市内などを走っていた名鉄岐阜線をテーマにした絵本「１００歳になったチンチン電車　～モ５１０のはなし～」（幻冬舎）を出版した。一九七〇年代から廃線の二〇〇五年までの岐阜の街並みを舞台に、キャラクター化した電車と乗客らのふれあいを描いている。　（長屋文太） 名鉄岐阜線は地域住民の足として親しまれ、小島さんは岐阜高校在校中、各務原市の自宅から毎日、岐阜線に乗って通った。中でも思い入れがあったのは、一九二六年製の電車「モ５１０形」。現在もＪＲ岐阜駅前に展示されており、戸袋の丸窓が特徴的だ。「赤と白の塗装が印象に残っている。この電車に乗れたらラッキーと思っていた」と振り返る。...

国鉄やＪＲ東日本の制服がたどってきた道のりを、鉄道の歴史を踏まえながら振り返る企画展「鉄道と制服」が東京・新橋にある旧新橋停車場の鉄道歴史展示室で開かれている。１１月１２日まで。 １８７２年の鉄道開業当時、制服はわずか６種だった。その後、鉄道の発達や世相を反映し、改定を繰り返した。明治期に駅構内でポイント操作を担当した「ポイントメン」の制服を含めた８種を展示する。

ＪＲ磐越西線の「ＳＬばんえつ物語」が７月２９日、約１年ぶりに運行を再開する。２０２２年８月の豪雨による運行休止や、客車をけん引するＳＬ「Ｃ５７－１８０号機」の大規模整備を経ての「復活」。出発地の新潟市秋葉区のＪＲ新津駅周辺は、盛り上げムードが高まっている。 ◆ラスク食べて「ＳＬの気持ちに…」、ＪＲ新津駅で２日間限定販売 ＪＲ新津駅のホームでは７月２９、３０日、新津商店街協同組合連合会がＳＬにちなんだ菓子「石炭ラスク」や鉄道グッズを販売する。 石炭ラスクは菓子店「菜菓亭新津店」の人気商品で、２０２１年から販売している。...

JR四国は8月4、5の両日、JR予讃線の詫間―海岸寺駅間に「津島ノ宮駅」（香川県三豊市）を開設する。近くにある津嶋神社の夏季例大祭にあわせて、参拝客向けに毎年2日間だけ開業しているもので、「営業日が日本一短い駅」として知られ

JR九州は8月、約20年ぶりに落とし物の管理システムを刷新する。落とし主が対話アプリ「LINE（ライン）」で遺失物の特徴を送ると、人工知能（AI）がそれらしい情報を自動照合する仕組みを導入。JR九州では年間約20万件の落とし物を扱っており、管理業務が負担になっている。システムを刷新して業務効率化とサービス向上を図る。運転免許証に家のカギ、定期的にアラームが鳴るスマートフォン――。あふれんばかり

山梨県北杜市で開かれていた全国知事会議は２６日、全都道府県が参加する「子ども・子育て政策推進本部」を新設し、子供・子育て政策の強化を図ることや脱炭素社会の加速化、地方創生の推進などを盛り込んだ「山梨宣言」を採択し、２日間の日程を終えた。来年は福井市で開催する。 この日は地方創生などをテーマに議論が交わされ、人手不足や鉄道の赤字路線の存続などで、多くの知事が発言した。 青森県の宮下宗一郎知事は、令和６年度からトラックドライバーの年間時間外労働時間の上限が９６０時間に制限される「２０２４問題」によって、地方経済が打撃を受けると訴えた。「地方ではドライバー確保が厳しくなり、運賃の上昇を招き、それを商材価格に転嫁することで価格が上昇し、地方の競争力が落ちる。特に都市部から離れた地方では影響が大きい」と懸念を示した。 豪雨などの災害で被災した鉄道の早期復旧を求める声も相次いだ。新潟県の花角英世知事は

8月26日に開業する次世代型路面電車（LRT）の運行会社「宇都宮ライトレール」（宇都宮市）は26日、開業後の運行ダイヤを発表した。JR宇都宮駅を発着する新幹線の始発と終電に接続するダイヤとなっており、平日は午前4時～午前0時台、土日祝日は午前5時～午後11時台に運行する。 停留場は19カ所で全列車が普通運行。起点の「宇都宮駅東口」か…

風景の細部にまでこだわった「やまとたかだトレインワールド」のジオラマ＝奈良県大和高田市で、浜名晋一撮影 鉄道旅行が好きな「乗り鉄」、鉄道写真を撮るのが好きな「撮り鉄」……。趣味により細分化される鉄道ファンの世界だが、「模型鉄」と呼ばれるファンがいる。文字通り鉄道模型を愛する人々のことだ。そんなファンが鉄道模型を動かして楽しむ大和高田市の「やまとたかだトレインワールド」を訪ねた。【浜名晋一】 高層ビルや橋、法隆寺の模型も ビル3階にある施設には線路を6線備えた大迫力のジオラマが設置されている。対応するのはレール幅が9ミリの「Nゲージ」と呼ばれる模型。幅16・5ミリの「HOゲージ」に比べると小型だが、スペースの狭い日本では主流のタイプという。ジオラマでは高層ビルなど都市の風景のほか、山を貫くトンネルや川を渡る橋も設置した。また、旧国鉄奈良駅の駅舎や法隆寺の模型も配し、奈良らしさを演出。その風景

北海道新幹線の札幌延伸に伴う鉄道物流のあり方を協議した国と北海道、JRの職員ら＝札幌市中央区で2023年7月26日午後1時56分、石川勝義撮影 2030年度末の開業を予定している北海道新幹線の札幌延伸を巡り、鉄道物流のあり方を協議していた国や道の情報連絡会が26日、貨物鉄道を維持したり船舶で代替したりした場合の論点をまとめて公表した。年内に設置する有識者検討会議が論点を議論して25年度中に結論を出し、これを踏まえて国と道が最終的に存続を決定する。 札幌延伸でJR函館線の函館―小樽間はJR北海道から経営分離される。このうち函館―長万部間は道内から本州につながる唯一の鉄道区間で、年間約400万トンの輸送量があり、本州に送るタマネギでは6割の輸送を担っている。連絡会はJR貨物とJR北海道も参加して昨年11月から4回開催し、「少なくとも札幌延伸開業時には、貨物鉄道機能を確保する方向性が妥当」という

現在はICカードが使用できないと貼り出している伊賀鉄道上野市駅の改札口＝三重県伊賀市上野丸之内で2023年7月26日、大西康裕撮影 伊賀鉄道と伊賀市は26日、伊賀線で2024年3月をめどに交通系ICカードのサービスを始めると発表した。伊賀線の全15駅にIC改札機を設置する。 来春からはJR西日本のICOCA（イコカ）をはじめ、JR東日本のSuica（スイカ）、JR東海のTOICA（トイカ）など10種類が使える。伊賀上野、上野市、伊賀神戸の3駅でチャージが可能になる予定。 伊賀鉄道の定期券利用を加えることができのはイコカだけで、付加は上野市駅の窓口のみで対応する。

長崎、佐賀両県、佐世保市など8自治体で構成する第三セクター、松浦鉄道（MR、佐世保市）自治体連絡協議会は24日、同市役所で総会を開き、MRに燃料高騰分を補塡（ほてん）する2176万円の支援を承認した。 新型コロナウイルス禍による利用者減と燃料費高騰でMRの2023年度の最終（当期）損益は9955万…

【読売新聞】　「鉄道のまち福知山」を体感できる新鉄道館「フクレル」が８月２６日、京都府福知山市にオープンする。旧鉄道館「ポッポランド」１号館の閉館を惜しむ市民の声によって整備が始まった、市の目玉観光施設。「福知山のアイデンティティー

2030年度末の北海道新幹線札幌延伸でJR北海道から経営分離される函館線・函館―長万部間（約148キロ）の貨物網維持について、国土交通省と北海道、JR北海道、JR貨物による4者協議が26日にあり、年内に新設する有識者会議の議論を踏まえて25年度中に最終的な結論を出すと発表した。 「海線」と呼ばれる同区間は旅客線として需要が見こめないため、函館市など沿線自治体の協議で大部分が廃線になる可能性が高い。ただ、北海道と本州を結ぶ貨物線も運行するため、国交省の呼びかけで昨年11月から4者協議を始め、26日の4回目の会合で論点をまとめた。 同区間が鉄道貨物輸送の大動脈であるとの認識で一致。トラックの運転手不足や温室効果ガス削減などの社会課題への対応のため、貨物鉄道機能を確保する方向性について異論はなかったとした。 ただ、貨物線として残す場合、JR北の鉄道施設を引き継ぐ第三セクターの設立や、線路使用・維

2023年7月15日、拡張工事が完了した東京メトロ日比谷線虎ノ門ヒルズ駅が、同日の始発電車から供用を開始した。拡張した駅ホームや改札口、地下2階のコンコースがお披露目となった。拡張工事で地下2階に改札口を集約し、虎ノ門エリアを地下で接続するコンコースを設けることで、エリア全体の回遊性向上を狙う。虎ノ門エリアの再開発がまた一歩、完成に近づいた。

小田急電鉄の特急「ロマンスカー」は東京都心の巨大ターミナル新宿と、小田原・箱根、片瀬江ノ島方面を結んでいる。どちらも神奈川県を代表する山と海の観光地への玄関口の駅だ。その2方面への路線を分ける要衝、相模大野もまた巨大駅。相模原市南区に位置する。 「東京の町田」と隣同士 相模原市は人口約72万人。横浜市、川崎市に次いで神奈川県で3番目の人口を誇る。市制施行は1954年。2010年に政令指定都市となり緑区、中央区、南区の3区を擁する。面積は328平方kmと広く、神奈川県と間違えられやすいことで有名な東京都町田市のほか、八王子市、山梨県上野原市に隣接する。 相模大野駅もJR横浜線との乗換駅である町田と隣同士。横浜線には市役所最寄りの相模原駅（中央区）、JR相模線と京王電鉄相模原線が乗り入れ通勤通学客でにぎわう橋本駅（緑区）がある。レジャー利用の多いJR中央線の相模湖駅（緑区）も同じ相模原市内で、