テレビ業界では相変わらず視聴率と言うまやかしがまかり通っている。 視聴率過去最高の35%! とか、20%キープの高視聴率番組とか言うが、21世紀も十数年経った現代ではほぼ無意味な数字だ。1億人中1000万人が観ていても10%だし、100人中10人が観ていても10%なのだから。いまや定常的にテレビを観るオーディネンスは(若年層を中心に)確実に減っている。観ている人間の分母が減っている事実を認めないままで、割合だけを共通指標として使い続けるのは、テレビ業界の横暴だし、隠蔽であると言えるだろう。 とはいえ視聴率というまやかしを暴くのが、今回のコラムの主題ではない。ネットメディアにおける広告成果指標について考えるのが今回の趣旨だ。 テレビにおける視聴率に相当する広告成果指標はPV、すなわちPage View(ページビュー)であることは疑問の声は出ないだろう。現代のWebメディアの価値は、少なくとも