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ブックマーク / hokusyu.hatenablog.com (4)

  • 人間の都合 - 過ぎ去ろうとしない過去

    http://d.hatena.ne.jp/zarudora/20080910 これを読んで、小田実の次のような一節を思い出しました。このころの小田実は当にキレキレで、それはまあ社会主義というものがまだ元気だった「古きよき」時代の産物なのかもしれませんけども、それでもやっぱりぼくはこのころの小田実が好きです。 根的な考えなおしが必要なような気がしてならない。つまり、「しくみの都合」から考えるのではなく、「人間の都合」から考える。「タダの人」のもつ根源的な平等からものごとをとらえる。そうしないと、差別はいつまでもかたちをかえて残り、平等も解放も、そして、ほんとうの意味での自由も達成されることはない。具体的に言いましょう。たとえば、お金のことを「しごと」とはまったく切り離したところで考えるのです。これこれの「しごと」をしたから、その「はたらき」でこれこれのお金を得て、これこれのくらしをする

    人間の都合 - 過ぎ去ろうとしない過去
  • 雇用の流動性をはかれという議論に欠けているもの - 過ぎ去ろうとしない過去

    「強い」正規社員の保護をゆるくして雇用の流動化をはかれという声がありますが、前提を忘れていると思います。 そもそも、なぜ日では正規社員の雇用が強く守られてきたかというと、それは貧弱な社会福祉制度とセットでありました。高度成長以来、欧州で行われてきた教育や医療を無償化するなどの社会政策のかわりに、「強い」正規社員の父親が「一家の大黒柱」として教育、医療、介護すべての福祉をカバーする「中流」の「家族」を保護することによって、その穴を埋めてきたのです。この点では終身雇用の年功序列というのはなかなか合理的な制度でした。なぜならば、身軽な若年層よりも、子どもの教育や両親の介護がある中高年層のほうがお金がかかるに決まっているので、より負担が大きい層により多くのお金がいきわたるという仕組みになっていたからです。 もちろん、このやり方は構造上すべての人々に恩恵を与えることはできません。さらに、特定の「家

    雇用の流動性をはかれという議論に欠けているもの - 過ぎ去ろうとしない過去
  • 目的外利用なるもの/連帯の可能性 - 過ぎ去ろうとしない過去

    http://d.hatena.ne.jp/Romance/20080830#p1 ごく簡単に。 図書館の目的外利用であるからホームレスは排除されて当然だという意見があるが、まったく賛同できない。 ある施設の利用目的があらかじめさだめられていたからといって、事実として我々がその施設を他の目的に利用できなくなるわけでは無い。そして、もしその「他の目的」が生存に関する目的であれば、それは来の目的以上に優先して認められるべきだ。ホームレスがたとえば図書館の椅子で寝ていたとしても、彼らはそもそも安全に眠れる場所から排除されているのだから、図書館の椅子で眠ることは生存のために必要な行為である。 それでもなお図書館の目的外利用を問題にするのならば、それはつまりホームレスの問題自体を焦点化することに他ならない。実際、上の記事のブクマコメントでも、ホームレス問題が質的問題なのではという指摘が多くある。

    目的外利用なるもの/連帯の可能性 - 過ぎ去ろうとしない過去
    CoffeeSugar
    CoffeeSugar 2008/09/02
    なんか図書館がかわいそうになってきた。職員が途方に暮れてる姿が目に浮かぶ。
  • 「妖怪どっちもどっち」の誕生 - 過ぎ去ろうとしない過去

    http://tinyurl.com/69j336 ここだけではありませんが、「被害者叩きをしている人間を叩いている人間もまた被害者を愚弄しているのだ論法」こと妖怪どっちもどっち*1が発生しています。 沖縄の米兵レイプ事件のときも同じような展開になりました。確かに今回の場合、「死ね」という言葉を使うことが果たして適切だったのか議論する余地はあるでしょうが、タイトルのような論法によって結局全部うやむやにしてしまう方向性に向かうことについてははっきりノーと言っておきます。 さて、「被害者叩きをしている人間を叩いている人間もまた被害者を愚弄しているのだ論法」的妖怪どっちもどっちは、今回のように―これはある意味で逆説的ですが―被害者に落ち度がほとんど見当たらないとき、によく出現します。 今回の場合、伊藤氏を「自己責任」として非難した人間に批判が集中しました。そして批判自体はまったくもって正当であっ

    「妖怪どっちもどっち」の誕生 - 過ぎ去ろうとしない過去
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