パキスタン・ラワルピンディの空軍基地に到着し、少女から花束を渡された中国の習近平国家主席(左、2015年4月20日撮影、提供)。(c)AFP/PRESS INFORMATION DEPARTMENT(PID)〔 AFPBB News 〕 アラビア海に臨むパキスタンの港町・グワダルは、世界のエネルギーの急所に位置している。中国が輸入する原油のほとんどが、すぐ近くのシーレーン(海上交通路)を通る。どんな形であろうとこの交通路が使えなくなれば、世界第2位の経済大国は窒息しかねない。 中国が資金を融通して建設し、租借もしているグワダルの港は、戦略上重要な場所だ。だが、パキスタン政府と中国政府は何年も、この港は純粋に商業目的のプロジェクトであり、軍事利用する計画はないと言い張ってきた。 だがここへ来て、その仮面が外れつつある。 「グワダルが港として活気を帯びるにつれ、この地域における中国の船舶の通行