なぜ神戸製鋼問題で微量合金添加量の改ざんが問題なのか説明する. そもそも材料というのは, 周期表にある鉄, アルミ, 銅, マグネシウムなどの元素に対し, ある程度の添加元素を加え, 材料の組織(大雑把に言えば顕微鏡で見たときの模様)をコントロールすることで, 目標の機会的特性(強さ, 粘さ, 硬さ, 耐熱性)や物理特性(磁性, 耐食性)を達成している. 材料とは物質に対してその組成, 組織をコントロールして, 使用目的に合わせて特性を調整したものと定義してもいい. このコントロールがどれ位正確に出来るかが材料系における技術力である. 専門的に言えば, ステンレスは鉄にニッケルやクロムを入れて耐食性を向上させているし, アルミの場合には銅や亜鉛などを加えて, 材料中に小さな析出物を出すことで強度を向上させている.(そばのつなぎをイメージして欲しい) 他にも, 目的の特性に対して熱処理(20
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