確かに日本は世襲議員が多い。一方で批判の対象になってもいないが、「総理大臣経験者の国会議員居座り率」もひどいものだ。このさい、世襲とともに制限してはいかがか この国の方向性に、さほど大きな影響を与えるとも思えないが、いわゆる「世襲制限」が今回の総選挙で争点のひとつになるらしい。確かに日本政界、特に自民党内における世襲率の高さは異常とも映る。なにしろ全衆院議員(四八〇人)の四分の一以上、自民党に限っては、所属全衆院議員の三分の一以上、一一〇人程度が三親等以内に国会議員がいる世襲議員である。 これほど世襲議員が多くを占める国、政党は世界中探しても日本以外にない。他に世襲議員が見られるのは米国とイタリアぐらいだが、いずれも日本に比べれば微々たる数だ。なぜこうした状況が生まれたのか、あるいはそれが政治にどのような“影響”を与えているのか。こういった点については、すでに様々、語られているが、