太陽系から4光年と最も近い恒星プロキシマ・ケンタウリにも、地球型の惑星プロキシマb(想像図)が見つかっている=ヨーロッパ南天天文台(ESO)、M. Kornmesser 私たちの太陽系がある銀河系(天の川銀河)の中に、地球と交信可能な知的文明はどのくらいあるのだろうか。 その数を見積もる方程式を、米国の天文学者フランク・ドレイク博士が考案したのは1961年のことだ。東西冷戦下で旧ソ連が世界初の人工衛星スプートニク1号を1957年に打ち上げ、先を越された米国にショックが広がると同時に、宇宙への関心が急速に高まった時代だった。 米国の天文学者フランク・ドレイク博士=2015年7月20日、ロンドン、ロイター 1959年には科学誌「ネイチャー」に地球外生命体に言及する論文が掲載され、宇宙から届く電波を詳しく調べれば、宇宙人からのメッセージが見つかるのではないかと、科学者の間にもSETIの機運が盛り
グローバルなWi-Fiから空の旅まで、今、私たちが享受しているテクノロジーはすべて、人類が火を利用し始めたことに端を発する。そしてこの地球が、地質学的な長期間にわたって大気中酸素を維持するのに最適な環境であったらしいという事実によるものでもある。 屋外における燃焼(燃料燃焼)は、稲妻が起こした火というかたちで、200万年ほど前に私たちの祖先であるヒト亜科が最初に気づいたと考えられている。人類が正確にいつ火を初めて利用し始めたのかは、現在も議論の対象だ。しかし、この決定的に重要な第一歩が、今日のテクノロジーの進化を可能にした。 技術的に進歩した宇宙人の存在に思いを巡らす日々を過ごしている研究者たちにとって、最初のハードルは知的生命の始まりを確実にするのに十分な酸素が存在する太陽系外地球型惑星を見つけることだ。また、あらゆる技術文明の萌芽期には、冶金(鉱石から金属を取り出して精製する能力)を促
チームを率いたのは、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の大学院研究助手であり、独立研究グループであるApplied PhysicsのAPL(ストックホルムにある航空宇宙専門研究所)のLuke Sellers氏である。また、テクニオン-イスラエル工科大学、ルンド大学(スウェーデン・ルンド)、カーネギーメロン大学(ピッツバーグ)の研究者が加わった。今回の研究成果を記した論文(シリーズ第1回)は、「Monthly Notices of the Royal Astronomical Society(王立天文学会月報)」に掲載される予定だ。] 古典的なSFのファンにとって、RAMAcraftという名前はおそらく説明するまでもないだろう。ご存じない方のために説明すると、この言葉はアーサー・C・クラークの最も有名な小説の一つ、1973年に出版された『宇宙のランデブー』にちなんだものである。この
【▲ 参考画像:アメリカ国立電波天文台の「カール・ジャンスキー超大型干渉電波望遠鏡群(VLA)」(Credit: Alex Savello)】「1950年の夏、物理学者のエンリコ・フェルミは、他の科学者と昼食をとりながら、その当時話題であったUFO (※1) や超光速飛行などにまつわる雑談をしていた。その時フェルミは『でも、みんなはどこにいるんだ?(But, where Is everybody?)』とつぶやいた。」 ※1…この3年前の1947年、アメリカのワシントン州で自家用機に乗っていたケネス・アーノルドが、音もなく飛行する円盤を目撃したと主張した。後にケネス・アーノルド事件と呼ばれたこの出来事は世間の話題となり、異星人の乗り物としての “空飛ぶ円盤” が定着するきっかけとなった。 これが、後に「フェルミのパラドックス」と呼ばれるようになった、観測事実と実際の矛盾に関する指摘です。 地
","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"
【▲ ハビタブルゾーンを公転する太陽系外惑星を描いた想像図(Credit: NASA Ames/JPL-Caltech/T. Pyle)】パデュー大学のStephanie Olson氏らの研究グループは、ある惑星で誕生した生命が複雑な生物へと進化する上で、惑星の自転軸の傾きが大きく影響する可能性を示した研究成果を、第31回ゴールドシュミット国際会議において発表しました。 これまでに4400個以上が見つかっている太陽系外惑星のなかには、恒星からの距離が適度で表面に液体の水が存在する可能性があり、生命の誕生と生息に適した環境を持ち得る「ハビタブルゾーン」を公転しているとみられるものがあります。Olson氏らは今回、地球の生物が呼吸に利用する酸素に注目し、惑星の状態の変化と光合成によって生成される酸素の量の関係を調べるためのシミュレーションモデルを作成しました。 日照時間の増加や大陸の出現といっ
地球外知的生命体探査(SETI)プロジェクト「SETI@home」の運用チームは2020年12月24日、SETI@homeの現状や今後の計画、展望について発表した。 約20年間にわたって行われてきた、地球外知的生命体からの信号を探す解析作業は、現在その最終段階に入り、有意な信号を識別するためのシステムの開発が進行中。さらに、中国が保有する世界最大の電波望遠鏡や、まったく新しい観測装置を使った、新しいSETIプロジェクトも始める予定だという。 SETI@homeで解析中の画面 (C) SETI@home/University of California SETI@home SETI@homeは、電波望遠鏡が集めた宇宙の観測データの中から、地球外知的生命体からの信号がないかどうかを探すプロジェクトで、カリフォルニア大学バークレー校が中心となって運営している。SETIとは「Search for
地球外生命体を探索しているブレイクスルー・リッスンとSETI研究所は2020年12月19日、太陽系に最も近い恒星である「プロキシマ・ケンタウリ」の方向から、謎の電波を検出したと発表した。 宇宙人からの信号と確認されたわけではないが、自然では考えにくい周波数であること、またプロキシマ・ケンタウリには液体の水をもつ系外惑星が存在する可能性があることなどから、科学者たちは注意深く分析を続けている。 今回の電波を受信した、オーストラリアにあるパークス天文台にある64m電波望遠鏡 (C) CSIRO プロキシマ・ケンタウリから届いた奇妙な電波「BLC1」とは? SETI研究所によると、この信号は2019年4月と5月に、オーストラリアにあるパークス天文台にある64m電波望遠鏡で受信したものだという。 このときパークス天文台では、太陽系から約4.2光年の距離にある、赤色矮星「プロキシマ・ケンタウリ」から
ロシア生まれの資産家ユーリ・ミルナー氏の出資によってスタートした「ブレイクスルー・イニシアチブ」プロジェクトは6月18日、同プロジェクトの一部である「ブレイクスルー・リッスン」のもと、地球外の知的生命体による活動の痕跡がないかを観測した結果を発表しました。 観測結果は研究チームを率いたカリフォルニア大学バークレー校のDanny Price氏らによって論文にまとめられ、6月17日付で発表されています。 観測の対象となったのは、地球から160光年以内にある1327個の恒星です。研究チームはアメリカのウェストバージニア州にある「グリーンバンク天文台」の直径100mの電波望遠鏡と、オーストラリアのニューサウスウェールズ州にある「パークス天文台」の直径64mの電波望遠鏡を使い、文明活動によって生じた痕跡(通信による電波など)を2015年から探し続けています。 グリーンバンク天文台にある巨大な「ロバー
Life probably can’t exist on quite as many planets as we once thought The habitable zone around other stars has been defined as the region where liquid water can exist on a planet’s surface, but it takes more than water to support complex life. A team of astronomers has calculated what that means for where we should go looking. When the Kepler Space Observatory launched in 2009, it began to find p
1974年に宇宙に向けて送信されたメーセージの一部 Arne Nordmann/Wikimedia/CC BY SA 3.0 <1974年に宇宙に向けてメッセージが送られたプエルトリコのアレシボ天文台が、新たなメッセージの作成に取り組むチームを一般から募るコンペティションを創設した> プエルトリコのアレシボ天文台は、2018年11月16日、この天文台から未知の異星文明に向けて「アレシボ・メッセージ」を送信してから丸44年が経過したことを機に、新たな「アレシボ・メッセージ」の作成に取り組むチームを一般から募るコンペティション「ニュー・アレシボ・メッセージ」を創設した。 1974年にヘルクレス座球状星団M13の方向に送信 「アレシボ・メッセージ」は、米天文学者のフランク・ドレイク博士を中心とする米コーネル大学の研究チームによって設計され、1974年11月16日、地球から2万5000光年の距離
(CNN) 昨年10月に米ハワイからの観測で見つかり、地球の近くを通過していった「葉巻型」の天体は、太陽系外の文明から送り込まれた探査機だったとの説が新たに発表された。 米ハーバード・スミソニアン天体物理学センターの天文学者、エイブラハム・ローブ教授らが論文をまとめ、天体物理学の専門誌に提出した。 この天体は、ハワイ語で「遠い過去からの使者」を意味する「オウムアムア」と名付けられた。長さが幅の10倍と細長く、時速31万キロの猛スピードで太陽の近くを通過。今年1月に太陽系から出て行った。 専門家らは当初、すい星か小惑星との見方を示した。だが最終的に、太陽系外から飛来した「恒星間天体」が初めて観測されたとの結論に達していた。 ローブ教授の論文によれば、オウムアムアは地球外生物が地球に送り込んだ探査機だった可能性がある。 あるいは、太陽に近付いた時に突然加速した様子から、太陽光エネルギーで動く「
太陽系の外から飛来した初の天体「オウムアムア」の想像図。欧州南天天文台が公開(2017年11月20日公開)。(c)AFP PHOTO / EUROPEAN SOUTHERN OBSERVATORY / M. Kornmesser 【11月7日 AFP】観測史上初めて太陽系外から飛来した小惑星と2017年に認定された「オウムアムア(Oumuamua)」について、米ハーバード大学(Harvard University)の研究者らが今週、地球外生命体(エイリアン)から送り込まれた「探査機」である可能性に言及し、注目を集めている。ただ、ほかの専門家からは懐疑的な見方が出ている。 【特集】エイリアン?それとも…? 宇宙の「謎」写真集 ハワイの言葉で「使者」「偵察者」を意味するオウムアムアは昨年10月、地球上の複数の望遠鏡によって発見された。全長約400メートル、幅約40メートルの葉巻形で岩石質の恒星
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く