公益事業の財団法人でありながら、年8億円以上の利益をあげていた漢検定に、ついにメスが入った。文部科学省は10日、同協会の不透明な実態を解明すべく立ち入り調査を開始した。協会傘下の学校法人でおこなわれていると噂のある生徒虐待についても視野に入れ、徹底した調査をおこなう方針だ。 漢(おとこ)検定は、財団法人日本漢検定協会が主催し、 「真の漢かどうかをテスト・認定」 する事業。昨今のフェミニン系男子急増を心配する父母らの「子どもを漢に育てたい」というニーズに応えるかたちで人気を集めていた。 しかし協会では、認められた検定事業のかたわら 「漢検定名物“油風呂”」 の名称でスーパー銭湯の経営に手を出したり、 「民明書房」 なる怪しげな出版社を立ち上げて受検者にテキストを売り付けるなどの業務を展開。毎年8億円もの利益をあげていた。 また、受検者向けの専門学校として開設した「男塾」では、入校した子どもた
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